月曜日に市場は大きくリスクオフ。米国株は大きく下がったのだが、ドル円やユーロ円はあまり下がらなかった。相関性の感触からは、ドル円は108円台に簡単に突っ込んでいてもよい感じ。それなのに109円台の前半で下げ止まってしまったのだ。
こうなってくると109円台で買えなかった人々のビッドアップが気になってくる。つまり相場の底上げにつながるのではないかとの見方も出てきて当然。私もベアで構えていたドル円だったが、さすがに売りづらくなってきた。
欧州時間ではドル円は109.50から109.80の間でやっていて、やはり徐々に切り上がってきている。グローベックスでの米国株も堅調だ。自分のビューとは異なるが、109.85アッパーから私もドル円ロング攻めに参加した。
もともとブルではないのでロングポジションの保有期間は短い。アゲインストに言った時はもちろん即座にカットするし、利が乗ってきても長くは持てない。10ポイントも取れればよいほうだという構えになってしまう。これでしばらくは上げ相場をしのぐしかない。
米政府がイランへの制裁を強めて、各国に石油の輸入を止めるように働きかけた。それで原油価格は上がってきて、70ドルの大台を臨むところまで上昇。それがマーケット全体のリスク許容度を増大させて、リスクオンになった。ドル円も110円台に乗せてきて、まったく下がらない。ニューヨーククローズに至るまで、小動きながらもドル相場は堅調な地合いを保った。
今晩も重要なイベントが少ないため、昨日と同じく原油相場の動向が気になるところ。原油は70ドル台まで値を戻してきて、このあとさらに進むのかどうかが注目点である。
今年の最高値は72ドル台なので、このレベルを上抜けしてくると一層のリスクテークが起こるものと考えられる。ドル円もなかなか抵抗している111円台を突破してくることができるかもしれない。
しかしファンダメンタルズ的には原油相場の一段高は難しいかもしれない。原油価格の上昇とともにアメリカの産出量も確実に増えてきているし、供給過多が心配されるからだ。原油高がここでストップすると仮定すると、これ以上のリスクオンは期待しづらい。
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