週明けは早朝のグローベックスセッションで米国株は大幅安に傾いた。これは米中貿易戦争の激化のためである。しかし出てくる材料はなにもフレッシュなものはないのである。米国側は追加関税をしたといっても、これは先週の協議前から公表していたことだ。それなのに先週末の終盤では大いにリスクテークに励んでしまったのだ。
依然としてファンダメンタルズを無視して、近い将来を楽観視していたいといった清涼のほうが幅をきかせている状況だったからだ。その余計なリスクテーク分が、アメリカのさらなる追加関税の報道で打ち消しにされたという格好であった。
私は朝からドル円をショートに構えていたが、アジア時間ではあまりおいしくはなかった。上がりはしないものの、ズルズルとは下がっていかないのだ。それもそのはずで朝からの米国株の下げは一服していたからだ。アジア時間では米国株の下げ幅は限られていた。
米国株は先週金曜日の安値を下回ってこないのだ。この時点でも超がつくほどの割高だ。ようやく一段安に向かったのは欧州時間に入ってからだ。ドル円もやっと先週の安値である109円台のミドルに近づいてきた。ただスピードがのろいので、利食いのためのポジションクローズに意欲がわかない。
ニューヨークオープンでは米国株はもちろん大幅安で始まったが、それでも下げたりないというのが、ファンダメンタルズ面からの要請であろう。次いで中国も報復関税を発表したが、米国株の下げはちょっとだけだった。つまりニューヨーク時間での米国株は小幅な動きしかしなかったと言うことだ。
それでも一段安した米国株をうけて、ドル円は109円台の前半まで下げてきた。私は早朝になってドル円を買い戻したが、米国株の下げ幅の割には小さい値幅だったいえよう。大台は109円台のままだったからだ。
昨日は米国株が安値引けしたことによって、今日の一段安があるのかどうかが注視される。株価を見ながらのトレードとなるのは必然であり、ドル円の108円台突っ込みがあるかどうかも、それにかかっている。
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