先週はリスクテークの流れが強まった。合意なきBREXITが回避できそうだということや、米中協議の再開が市場のリスク許容度を増大させたのだ。米国株は急伸し、史上最高値に急接近している。実体はないがツラレ高ということで日本株も大幅上昇した。日経先物は2週間前には20000円の大台を割り込んでいたのに、22000円を伺う展開となっている。
ドル円も108円に乗せてきてしっかりしているし、ユーロ円は120円まで回復してきている。そうした環境に和らいだものか、今週の大注目であるFOMCの大将であるドル金利は、大きく上がってきているのが皮肉だ。これでも「予防的」利下げを強行できるのか。
だが週末にサウジアラビアの製油所が攻撃されて、日産量が半減しそうだと報じられた。それを受けて今日は朝から原油価格が急伸し、8ドル高の63ドル台まで跳ね上がって週明けのマーケットは始まった。それに伴ってリスク回避で米国株はグローベックスで急落。日経先物も300円近い下げでスタートしている。為替相場での反応は小さいもので、ドル円は20ポイントほどだけ下げている。
本日は日本がお休みだが、こうした世界情勢の悪化がこれまでリスクオンの構えていたポジションの解消にどれだけ貢献するかを見ておかねばならないだろう。
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