IMFが世界経済の成長見通しを発表したが、やっとマイナス3.0%といった現実味のある数字が出てきた。世界中が都市封鎖をやっていて、モノと人の動きがほぼ止まっているのだから当然の数字である。
それが今まではどんなシンクタンクが発表する予想も、プラス成長のうち数ポイント落ち込むといったようなものばかりであった。本当に経済状態を観測しているのであろうかと疑われること必至のことだ。GDPは何を見て計算するのか、わからなかったのかと聞きたくなるくらいだ。
GDP統計は積み上げの数字なので、1日動かなければ1日分だけのGDPが減る。だから休日が何日あるかとか、今年はうるう年であるとかが関係してくる。積み上げである以上は、積み上げなかったら後で挽回は効かない。
だからGDPがどのくらいのレベルまで下がってしまうのかは、子供の目線で見れば明らかなのだ。どう考えてもマイナスである。しかもかなり大幅だ。最近出てきたイギリスのGDP予測がマイナスの30%というのは、よれでやっと的を得ているといえそうだ。
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