昨日はアジア時間でリスクテークに勢いがついた。とくにまだ買えていない日本人の株買いが炸裂。日経先物は26715円まで高値を拡げた。これは前日比で600円ほども上がっている状況。米国株などの値上がりに比べると、明らかに買いすぎという状態だった。
それがわかっているだけに為替相場ではドル円が104.50を中心に小動きが続き、上値攻めをするようなことはなかった。高値警戒感の法が強い。買われすぎの反省はすぐに現われて、日本株は急落。
ドル円は下がることはなかったが、ユーロ円が若干の下押し。それでもただ単なる価格調整の域を出ていないということなので、ドル円やユーロ円の値崩れが起こるようなことはなかった。
値を飛ばしていたのは日本株だけではない。欧州株も米国株も高値トライが続いていたのだが、それらもポジション調整を迎えることとなった。クロス円も徐々に切り下がってきたおかげで、それまで1.1930近くまで吹き上がっていたユーロドルも目先が重たくなってきた。私も1.19台割れで売り込んでみたのだが、これはワークしなかった。ユーロの腰は強いままである。
さて今晩はアメリカが感謝祭でお休み。したがってマーケットに大きな材料はない。今年の感謝祭で小売りは堅調だとされている。巣ごもり需要の増大と、ここ最近のコロナ感染の再拡大のせいだ。それを見越して株高が続いてきたわけだが、これだけ株価が上がってもユーロ円は126円台に達しない。
本来ならばもうとうに140円とかを越えてきてもよさそうなものなのに。これはやはり資本市場での価格調整を必要としている証なのか。来週の月曜日まで市場参加者の薄い相場の中でも、ダウンサイドリスクについては注意を払っておく必要がある。
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