昨日はイギリスの金利会合があった。マイナス金利についての議論が進んだようで、それがちょっと相場を騒がせた。先週のFOMC以降から続いているドル高の流れの中で、ポンドドルもやや軟調な地合いを見せていただけに、ポンドもマイナス金利かというのはポンドの一段安の好材料となった。
しかしマイナス金利を実行するには半年くらいの時間がかかると表明したことで、やはりマイナス金利の導入には二の足を踏んでいる。それがわかるとポンドは急速に買い戻された。ドルが全面高となった昨日の為替相場の中でも、ポンドドルだけは値上がりした。
ユーロドルは欧州序盤で1.20台割れ。私も満を持してしたこともあり、ユーロドルを1.19台に突入とともに売り込んだ。為替相場が動かなかったこともあるが、久しぶりのトレードのような気もする。
ユーロドルはその後はほとんど戻り場を作らずに1.19台の中盤まで下げて、そのまま安値引け。私もユーロのショートポジションは持ちっぱなしだが、今晩の雇用統計前にはいったんはクローズしておきたいと思っている。
その雇用統計だが、就業者数が5、6万人程度の増加だけが見込まれている。やはり昨年末から拡大してきたコロナ感染による経済停滞を読んでのことだろう。
しかし今週になって出てきたADPの民間調査や、昨日も含めた昨今の失業保険のデータでも、雇用の状態が改善していることがうかがわれる。それもあってか、すでにマーケットではそれなりに事前の予想を上回るほどの結果が出てくるものと見込まれている。
だから10万人の増加とかが出てきても、マーケットの反応は限られることになるだろう。かえって悪かったときのほうの反応のほうが怖い。何分にも今週に入って、相当量のリスクテークが進んだのだから。ドル円なども一気に104円台の前半あたりまで引き返すことになるかもしれない。
日本時間 14時20分
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