週明けのマーケットでは早朝からリスクテークが進んだ。グローベックスでは早々に米国株が史上最高値を抜けてきた。それはイエレン財務長官が「1.9兆ドルのコロナ対策予算が無地に通過すれば、来年までには完全雇用の状態まで回復する」と発表したからだ。
それに加えてワクチン接種が進んでいることも、回復に自信を持たせたからでもあった。日本株も大幅上昇となって、それを裏付けた。それに反応する形でクロス円がおしなべて高いままで張り付いていた。
リスクに敏感なものとして、原油相場やビットコインがある。原油価格は一段高して58ドル台まで到達。これはコロナ感染の拡大以来の高値圏である。またニューヨーク序盤ではテスラが分散投資の一角としてビットコインに投資すると発表したので、ビットコインも急騰。4万ドル台を大きく越えてきた。
一部の投資家の動向で大幅上昇したりするのだから、ビットコインはまだまだ流動性が足りないものと思われる。しかしゲームストップ株のように投機熱がどうのこうのと騒いだり社会問題になったりしないのが不思議だ。
ビットコインの上昇は、つまりはドル安だ。それは為替相場にも間接的に作用した。先週までのドルの買い戻しの流れはひとまずの休止となり、ドル円もユーロドルもドルが下がることとなった。
今晩は注目すべきイベントは何もない。だから昨日までのリスクの取り過ぎの行方が気にかかるところだ。米国株、ビットコイン、原油価格の動向を要ウオッチだ。それらが伸び悩むようだと、ちょっと目先の流れが変わることにもなる。
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