前営業日の金融市場は、原油先物価格が下落し、NY株価は上昇した。米国の金融当局者の発言に反応した事もあってドルは大きく買われた。
本日は、NYタイムにベージュブックが発表される。ベージュブックとは米国に12ヵ所ある地区連銀の経済報告の事。FOMCの2週間前に公表され、金融政策決定の議論の叩き台となるもの。ここ何回かの発表時の反応をみると特段の変動要因とはなっていないようだが、次回FOMCに向けて注目度は高い。
本日の為替相場の焦点は、『原油価格やNY株式市場の動向』と『ベージュブック』にあり。
また、昨日、フィラデルフィア連銀総裁などの米国の金融当局者のコメントに市場が大きく反応しており、本日も要人発言に気をつけたい。
米国以外の材料では、『7月9日・10日分のBOE議事録』や『カナダの消費者物価指数』が予定されている。
明日はニュージーランドの政策金利が発表される他、ドイツのIFO景況感指数やクレディスイスの決算、米中古住宅販売件数と注目材料は比較的多い。
為替相場は、先週に引き続き、レンジ内でのドル買いヨリの地合いとなっているが、今後の動向に注目したい。
★本日の注目材料
→米国以外
▼豪)第2四半期消費者物価指数
▼英)BOE議事録公表(7月9日・10日分)
▼加)消費者物価指数
→米国
▼米)米地区連銀経済報告(ベージュブック)
★今週の為替相場の焦点
・米国の経済指標
・ベージュブックの内容や8月5日の次回FOMCへの思惑
・米金融機関の決算発表
・NY株式や原油を中心とした他の金融市場の動向
・信用不安やリスク回避の動向
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今日の重要指標 | 指標ランク | コンセン サス |
前回 発表値 |
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・BOE議事録公表(7月9日・10日分) ・米2年債入札 |
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10:30 |
豪)第2四半期消費者物価指数 [前期比/前年比] |
◎ | +1.3% | +1.3% | ||||
+4.3% | +4.2% | |||||||
17:30 | 英)BOE議事録公表(7月9日・10日分) | ◎ | - | - | ||||
18:00 | 欧)製造業受注 | × | -0.9% | +2.5% | ||||
20:00 |
加)消費者物価指数 [前月比/前年比] |
◎ | +0.5% | +1.0% | ||||
+2.9% | +2.2% | |||||||
↑・消費者物価指数【コア】 [前月比/前年比] |
+0.1% | +0.3% | ||||||
+1.6% | +1.5% | |||||||
20:00 | 米)MBA住宅ローン申請指数 | C | - | +1.7% | ||||
23:30 | 米)週間原油在庫 | C | - | +300万 | ||||
27:00 | 米)米地区連銀経済報告 (ベージュブック) |
AA | - | - | ||||
要人発言予定 | ||||||||
22:00 | 米)ミシュキン:FRB理事★講演 | |||||||
24:15 | 米)コーン:FRB副議長★講演 | |||||||
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前営業日の動向→原油下落、NY株上昇、ドル買い。先週からのドル買いヨリの地合い継続 →FRB議長議会証言及びFOMC議事録公表後からドル買いヨリの地合いへ →NY株式市場や原油価格の動向が為替相場に与える影響が大きくなっている。 →ドルは下落リスクをはらみつつも、ポジティブな材料に反応しやすい流れ。 ドル買いヨリに。レンジ上限108MID-HIGHに注目
基本的にはドル円と同じだが、今はドル円の方が分かりやすい。
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