昨日はアジア時間に野村證券が巨額ロスを計上するという話しが出て、市場はややリスクオフに傾いた。ドル円もユーロ円も下がるには下がったが、下げ幅は小さい者だった。ドル円は109円台のミドル近辺でスタックしており、ユーロ円もバリバリと落ちるということはなかった。
米系ファンドの損失が原因だとされていたので、これが世界的に波及するのかどうかがマーケットの関心であった。欧州時間に入るとクレディスイスが同様の損失計上を発表。再度のリスクオフとなったが、今回は株価の下落を伴わなかったので、市場の判断としてこの問題は看過した方がよさそうだという判断になったようだ。
ニューヨーク序盤までには市場のリスク許容度は完全に回復。一部、金融セクターなどには弱い部分も見られたが、総じて米国株は強く、ダウ平均などは史上最高値を更新して終了した。
ドル円は110円台を目指しているが、なかなか大台には乗せてこない。目先にはオプション等に絡んだオファーが並んでいるのは確実だが、110円台乗せにおける買い戻しのストップロスも相当に散見されている。この110円ちょうどのちょっと手前は米系ファンドのロスの状況と絡んでひじょうに微妙な状態を強いられそうだ。
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