木曜日にドル円が109円割れをトライして、その次の金曜日もやはり109円台の前半で安いレベルで張り付いていた。私としてもチャンスがあれば売り込んでショート攻めをしてみたいところだ。目に見える入りどころは108円台にクリアに突入したと同時にストップ的にショートメークすることなのだが、他にチャンスが見つけられるとしたら米国債の利回り低下の局面をとらえるかだ。
しかし実際にはアジア時間ではドル円の値崩れはなかったし、むしろ欧州序盤から米国債が値下がりを始めた。こうなっては積極的にドル円を売り込んでいくわけにはいかない。
そしてアメリカのPPIの時間がやってきたが、予定された時間よりも早めに出た。どういう間違いなのか、アメリカの指標発表ではときおり起こることである。そのPPIはコア部分も含めて事前の予想を上回った。
これが長期金利を押し上げたのだが、長期金利の上昇過程はすぐに終わった。ドル高もPPI発表直後が最高だった。その後はニューヨークのコアタイムではむしろドル売り圧力が強まった。
今週から米企業決算が本格化する。とくに水曜日からの大手金融が注目である。先日のヘッジファンドの巨額ロスにまつわるダメージがどのくらいなのか。それをマーケットはどの程度まで織り込んでいるのか。すでに問題視される時期は過ぎたとみられているだけに、意外なところからの損失発生には市場は過敏に反応するかもしれない。
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