昨日は米国株の高値トライが続いて、S&P指数やナスダックは史上最高値を記録した。バイデン政権がインフラ投資計画について、上院での超党派会合で妥協を見せたからだ。規模は当初予定のおよそ半分の1兆ドルにまで縮んでいる。これで野党共和党のほうの反対を抑え込もうとする目的だ。分断で計画を進めるのを避ける姿勢がうかがえる。
次の問題は財源である。今度は民主党側からの突き上げが厳しくなるのが予想される。あまり共和党側に融和的な態度を示すと、政権内部から突き上げを食らうことにもなりかねない。
為替相場は総じて小動きだった。経済指標に対しても反応が薄く、インフラ投資計画についての報道にもダイナミックな動きは見せなかった。ユーロドルは1日を通じても40ポイントも動いていない。
ドル円やユーロドルと違って、ポンドがやや動いた。BOEの会合が終わった後にポンドが急落した。市場が期待したほどタカ派的な見方も示されなかったということだ。私も金融緩和の解除のほうの話しが出てくることを期待してポンドドルをスモールでショートに振って持っていたのだが、すぐに損切りさせられることとなった。
今晩はマーケットのイベントがほとんどない。しかるに史上最高値をつけている米国株の動向に関心が集中する。株価が一段高する余力があるようであれば、ドル相場も上がってもよいのではないかと思う。
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