「基本的にまったく修正はありません」
それが松田哲さんの第一声だった。
■ユーロ/ドルで急激なドル高。その時、ドル/円は?
このところ、下記のように『ザイFX!』での松田哲さんの連載「FX一刀両断」ではユーロ/ドルの下落が取り上げられている。そこで松田さんは「ユーロ/ドルはさらなる下落の可能性あり!」と警告しているのだ。
・ユーロ/ドル(EUR/USD)が急落。次はどう動くか?
・ユーロ/ドルの大きな流れは「ユーロ売りドル買い」。ただし、当面は1.46~1.48の「ボックス相場」
ユーロ/ドルは約1ヵ月で約10%も下落し、かなり大きな動きを見せている。ここで、念のために確認しておくと、ユーロ/ドルの下落とは、「ユーロ安ドル高」を意味する。
ユーロ/米ドル 日足
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
一方、松田さんが「ドル/円で大幅な円高ドル安が来る」とずっと唱えていることは、当コーナーや「FX一刀両断」などをご覧いただいている方にはもうおなじみの話だろう。
しかし、ユーロ/ドルで急激にドル高が進めば、ドル/円でもドル高が進んでしまうようなことはないのだろうか?
一方、松田さんが「ドル/円で大幅な円高ドル安が来る」とずっと唱えていることは、当コーナーや「FX一刀両断」などをご覧いただいている方にはもうおなじみの話だろう。
しかし、ユーロ/ドルで急激にドル高が進めば、ドル/円でもドル高が進んでしまうようなことはないのだろうか?
そして、松田さんも円高ドル安のシナリオを修正するようなことはないのだろうか? このようなことを疑問に思い、今回は松田さんに取材してみたのである。
そして、聞いた結果が前期の第一声だ。基本シナリオに修正なし、ドル/円はいずれ3月の安値95円を割ってくる…これが現時点での松田さんの見解だった。
■「ユーロ/ドルのドル高」と「クロス円の円高」が綱引きをしている
「ユーロ/ドルは7月の1.6から1.46まで1400ポイントも落ちました。これはかなり大きなとんでもない動きです。
また、ドルとその他の通貨の取引を見ると、全般的にドル高となっています。その中でドル/円だけはあまり動いていません」
そして、聞いた結果が前期の第一声だ。基本シナリオに修正なし、ドル/円はいずれ3月の安値95円を割ってくる…これが現時点での松田さんの見解だった。
■「ユーロ/ドルのドル高」と「クロス円の円高」が綱引きをしている
「ユーロ/ドルは7月の1.6から1.46まで1400ポイントも落ちました。これはかなり大きなとんでもない動きです。
また、ドルとその他の通貨の取引を見ると、全般的にドル高となっています。その中でドル/円だけはあまり動いていません」
米ドル VS 世界の通貨(日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル VS 世界の通貨 日足)
「ただ、その一方で、ユーロ/円も170円弱から160円まで落ちています。
ユーロ/円だけではありません。ポンド/円、豪ドル/円、こういったクロス円が軒並み大きく下げているんです。つまり、対円の取引を見ると、全般的に円高の傾向が見られるわけですが、その中でドル/円だけはあまり動いていないんです」
「ただ、その一方で、ユーロ/円も170円弱から160円まで落ちています。
ユーロ/円だけではありません。ポンド/円、豪ドル/円、こういったクロス円が軒並み大きく下げているんです。つまり、対円の取引を見ると、全般的に円高の傾向が見られるわけですが、その中でドル/円だけはあまり動いていないんです」
世界の通貨 VS 円(日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨 VS 円 日足)
直近の動きをまとめよう。ユーロ/ドルをはじめとした対ドルの通貨ペアではドル高となっている。ユーロ/円をはじめとしたクロス円(「ドル以外の通貨」と「円」の通貨ペア)では円高となっている。両者の綱引きとなるドル/円は結局、あまり動いていないということだ。
(「ユーロ/ドルでドル高が進んでいるが、松田さんの見解に変わりはないのか?(2)」へつづく)
(ザイFX!編集部・井口稔)
直近の動きをまとめよう。ユーロ/ドルをはじめとした対ドルの通貨ペアではドル高となっている。ユーロ/円をはじめとしたクロス円(「ドル以外の通貨」と「円」の通貨ペア)では円高となっている。両者の綱引きとなるドル/円は結局、あまり動いていないということだ。
(「ユーロ/ドルでドル高が進んでいるが、松田さんの見解に変わりはないのか?(2)」へつづく)
(ザイFX!編集部・井口稔)
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