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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

米ドル/円は146円台後半のサポートを確認、しばらく
底堅い推移が続くとみる! 9月に米国の利下げと日本の
利上げが両方あっても、米ドル安・円高にはならない!?

2025年08月22日(金)16:05公開 (2025年08月22日(金)16:05更新)
陳満咲杜

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ジャクソンホール待ちの状況で米ドルの切り返し、米ドルの
ショート筋が一部ポジションを整理?

 夏枯れ相場にジャクソンホール待ち、相場は動かないかと思いきや、執筆中の現時点では米ドルの切り返しが見られており、米ドルのショート筋が一部ポジションを整理しているのではないかと推測される。

 2025年8月1日(金)に米雇用統計を受けた大反落があり、米利下げ観測の高まりでドルインデックスは7月末安値の96.86を割り込んでもおかしくなかったが、97台半ばのサポートを確認。目先はむしろ、再度、上値打診の志向を示している。

 7月安値から引かれたメインサポートラインの維持が鮮明化しつつあるところも、ショート筋にポジション整理を迫っているのではないだろうか。

ドルインデックス 日足
ドルインデックス 日足チャート

(出所:TradingView

 なにしろ、米9月利下げ観測自体が市場のコンセンサスとしてなお支配的ではあるが、確率は低下してきた。

 その上、何よりも大事なのが、相場はいつも将来のことを織り込んだ上で成り立つわけで、米利下げがすでに相場に織り込まれているのでは、という思惑のほうが、今は強まっている模様だ。

 だからこそ、ジャクソンホール会議にてFRB(米連邦準備制度理事会)議長がよほどハト派の発言をしない限り、米ドルのショートポジションを一段と増やすことにはならない。

 そして、一般論では議長さんがあえて市場に口実を与えるような明白な示唆をするわけがないから、米ドル全般の底固さから考えて、ショート筋のいったん撤退がむしろ理にかなう。

米ドル/円も基調の改善が一段と鮮明化しつつあり、しばらく
切り返しのトレンドを維持できると推測

 米ドル/円も然り。8月1日(金)の大暴落があって、本来なら早期に7月24日(木)安値の145.84円割れがあってもおかしくないが、146円台後半をメインサポートゾーンとして、すでに再三にわたって確認済みで、8月14日(木)の「スパイクロー」のサイン(下記チャートの緑矢印)を強化していた。目先8月12日(火)高値の148.54円を突破しており、基調の改善が一段と鮮明化しつつある。

米ドル/円 日足
米ドル/円 日足チャート

(出所:TradingView

 注意していただきいのは、円のファンダメンタルズだ。来月9月の日銀会合とFOMC(米連邦公開市場委員会)で、仮に市場の想定どおり、日本利上げと米利下げが決定すれば、本来米ドル安・円高をもたらすと考えられるが、足元の値動きに照らして考えると、とてもそのようなコンセンサスを織り込んでいるように見えない。

 相場が間違っているとか、相場はわかっていないとか、そう思う方々がいるなら、言葉は悪いが、おバカさんしか言いようがないと思う。なぜなら、我々のような個人がわかるものを、相場がわかってないことは絶対にありえないからだ。そういうことがあれば、相場自体がとっくに崩壊して、成り立たないというわけだ。

 となると、ごく自然かつ合理的な解釈として、やはり日米の金融政策格差を織り込んだ上で現在のレートを形成しているから、米ドル/円は実に底堅い構造にあり、しばらく切り返しのトレンドを維持できるかと推測される。

米利下げ・日銀利上げ後に、米ドル/円を含めた米ドル全体が一段と
切り返しを拡大していく可能性が高い

 もちろん、このまま上値を追うような市況はないと思うし、これからも波乱含みの展開だとみる。しかし、来月(9月)の米利下げ、また日銀利上げの同時進行があっても、一部市場参加者が思うような激しい円高の進行はないと思う。

 むしろ、その逆の可能性が高い。すなわち、米利下げ・日銀利上げの後に、米ドル/円を含め、米ドル全体が一段と切り返しを拡大していく、という市況だ。

米ドルVS世界の通貨 日足
米ドルVS世界の通貨 日足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 日足

 ちなみに、7月末までは米ドル/円の切り返しが米ドル全体をリードしていたように見えたが、これからはさすがにそのようにはなりにくいだろう。

 だからこそ、クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)における頭打ちや反落のサインをより重視したいと思う。このあたりの話はまた次回、市況はいかに。

13:40執筆

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