昨日はアメリカが休み。従って世界中のマーケットではほとんどの金融商品に動意が見られなかった。ドル円もユーロドルも、一日を通じても上下20ポイントほどの狭い値幅にとどまった。ドルが全面高のまま、高値圏で張り付いている。
ちなみに今日はブラックフライデーということで、市場は半日営業となり、やはり参加者が少ないということで、ほとんど動きは出てこない者と思われた。しかしアジア時間の早朝に南ア型の新種株が発見されたというニュースで、マーケットは大きくリスク回避に傾いた。
最近しばらくはコロナ関連でリスクには鈍感になっていたところを突かれた形だ。ドル円は115.40あたりだったものが、114円台に突入。まだ速報段階なので、どのくらい警戒しなければいけないのかわからない。いちおう念のためのリスク回避も出ているのだろう。それだけドルロングのポジションもたまっていた感がある。
ドル金利はどうなっているだろうか。短期金利も長期金利も若干の低下は見られるが、小幅な動きにとどまっている。パニックをうけての安全志向という感じは見られない。それゆえドル相場が下がっても、その下げ幅は限定的なのではないだろうか。ドル円でいったら114円台のミドルまで突っ込むのが精一杯なのではないだろうか。
ちなみにドル金利といえば長期金利を見るスタイルが一般的になっていたが、これは短期金利でゼロ金利政策だったからだ。短期金利の先物価格がほとんど値動きがなかったので、市場での反応を確かめることができなかったからだ。しかしここ半年くらいは、少なくとも夏場以降は短期金利の金融商品にも値動きが出てきた。とても参考になるし、ドル相場の動きにも直接の関係があるので重要度が高まってきている。
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