昨日の欧州市場ではリスクテークの動きが活発化し、久しぶりにそのままその流れをキープすることができた。スペインがおこなった3年債の入札の結果が堅調だったことが最大の原因だろう。しかし何よりも、リスク回避いっぽうに動いてきていたので、さすがにその巻き戻しが起こったと考えたほうがよいのとは思う。
ポンドドルはゴールデンウィーク直後の急落から戻した高値と、5月の安値の半値が1.4640くらいだった。そこでこのレベルをメドに1.4660にロスカット注文を置いて、私は1.4610でショートにしてみた。アメリカの失業保険が予想よりも悪い結果だった頃には40ポイントほどフェーバーにもなった。
しかしニューヨーク時間になってくると米国株が勢いよく上昇し、マーケットのリスクテークモードが強まった。当然のようにクロス円は上昇し、これにつられてポンドドルも上がっていき、私の損切りもいとも簡単についた。フテ寝して朝見てみると、ポンドドルは1.47台にまで上っていて、ユーロドルも1.21台のミドルまで上昇している場面もあったようだ。
本日期待の中国の指標は予想通りではあったが、インフレの結果だけは高めとなり、引き締めなければいけない状況である。これをマーケットは感じとったためか、アジア市場でもリスクテークの流れを海外市場から引き継いでスタートしたのに、結局は小動きに終始することとなってしまった。
さて今晩のアメリカの小売売上高はとても注目される。この反応がどう出るかで来週の相場も決まりそうだ。事前のコンセンサスはプラス0.2%、コアについてはプラス0.1%となっていて、21時半に発表になる。
ユーロ圏ではハンガリーのゴタゴタが少し収まった感じだが、ブルガリアの隠れ借金の話しや、オランダでは与党が大敗と、とても晴れるあがる様子はない。昨日はユーロにとって小春日和となったが、日足で見ると中期トレンドは下向きのままである。
そもそもユーロドルはここ半年の下げてくる過程では、下げっぱなしではなく、途中ではかなりきつい反動もある。しかしその戻り幅は最大でも400ポイント程度のものだ。今週の安値は1.18台後半なので、戻しのメドとしては1.2300くらいまでではないだろうか。
ちょっと長めのスタンスで、私はユーロの戻り売りポジションをスモールポーションだけでもつくっておこうと思う。戻しのメドである1.2300をロスカットレベルと考えて、1.2150と1.2230でポジションをつくるべく注文を出した。ターゲットとしては今週つけた安値付近の1.18台と2005年秋の安値1.16台までみようかと思っている。
日本時間 19時00分
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