スモールポーションになったドル円ショートのポジションをキープして昨日の欧州市場を迎えた。とりあえずは再びの83円台狙いであるが、先週につけた安値の83.56は重要なテクニカルポイントである。
教科書通りにその手前ではひとまずショートをやめなければならない。そのうえで余力があれば色気を出してロング転してみるか、下のサポートを割り込んだと同時にド転ショートとするのがベーシックな方法である。
昨日は夕方は民主党の会見が行われていたが、それ自体は内容にサプライズはなかった。従来の姿勢を強調したものにとどまった。ドル円は84円ちょうどあたりを境にして、ネクスト材料を待っている感じだ。これは言うまでもなくADPの雇用指数である。
ADPは1万から2万人の増加が見込まれていたが、結果は1万人の減少となった。雇用統計を間近に控えているだけに、為替相場はいっせいにドル売り一色となった。ドル円は突っ込んだが、最安値をこえることなかった。しばらく我慢したが、いかにも上に行きたがっている様子に思えたので、私は利食い千人力を決行することにした。
いっそロングにまでしようかとも思ったが、米国株が始まれば大きく落ちて、その結果でリスク回避の円買いが起こるかもしれないと考えていたので、結局ロングにまでは出来なかった。サポートは実に近いので、ロスカットしてもたいしたことはないのに…。
相場の流れが反転し出したのは、ISMの景況感でたいへん良い数字が示されてからである。すでにユーロドルがドル売りで1.28台に乗せていたので、ユーロ円が大きくジャンプ。106円台だったものが108円台にまで盛り返してきた。ユーロ円でも少し買っておけばよかった~。ニューヨーク市場の午後はダイナミックに動きはしなかったようだが、ドル円は84円台のミドルレベルまで押し戻された。
今日のアジア市場はもっと明るくオープンするかとも思えたのだが、意外にもリスク回避の流れとなっている。円高・株安で動いており、もっと戻りを期待していた私にとっては相場に入りそこなった感がある。
欧州市場ではスウェーデンが、予想通りに金利の引き上げをおこなった。ユーロは強含みではあるが、ECB(欧州中銀)の金利会合も控えて静かだ。注目はトリシェ総裁の会見内容で、21時半からはじまり、ちょうど米国株オープンくらいまでの時間続くのが通例だ。
トリシェ総裁がバーナンキ議長と同様に景気の先行きに消極的な見方を示したら、ドル円かユーロ円を売っていこうと思う。もう戻りは待っていられない。とにかく少量だけでも売りこんでみて、最悪の場合のストップ注文は今週の戻し高値である85.60で置けばよいと考えている。
日本時間 19時00分
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