ドル円が先週の金曜日117.40をつけたことで、昨年来の高値を更新してきた。その後の推移を見守っていたのだが、相場のほうは教科書通りに一段高して上値追いの形となり、118円台に到達した。こうなってくると、トランプ大統領の当選が決まった後の2016年12月につけた高値である118.67が次のターゲットとなる。
しかし資本市場にはトランプ政権発足時のような盛り上がりは、今はない。ドルの利上げが下支えになっているだけである。近いようで、遠いのが実情であろう。
そのような為替相場でのテクニカルな動きに呼応して、ドル金利は上昇した。ドル相場が持ち上がったので、ドル金利のほうも上昇しやすかったということか。FOCMが迫っていることもあるが、これでは予定されている25ベーシスの利上げでは足りないと言っているようなものだ。
ウクライナ情勢はやや好転して、4回目の協議では何らかの結果が得られそうな雰囲気となった、それをうけて原油相場は軟化。久しぶりの100ドル台割れを喫した。米国株は反発して始まったものの、ゲインは長続きせず。中国のロシア支援のあり方が不透明なことから、戦争の長期化も嫌気され、米国株は軟調に推移した。
こうなってくるとドル円の行方が気にかかる。明日のFOMCでトップを築いてしまうのか。もうステージは切り上がってしまっていて、次の段階へと進んでしまったのか。これは当面の推移をじっくりと見ていかないといけない。
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