パウエル議長が講演のなかで「一気に50ベーシスの利上げもありうる」と発言したことで、米ドルの金利が短期も長期も急上昇した。このところの年7回分の利上げ織り込みで落ち着いていたところでの発言であったから、フレッシュゾーンにまで上がってくる金利水準にはマーケットに対する破壊力のようなものがあった。
でもそもそも50ベーシスの利上げがありうると言っても、それは何の不思議もないことである。当たり前の事を言っているだけなのだが、当局者の本人の口から出たことで改めて認識をし直したということだろうか。
ドル金利の上昇は株価の伸びを抑えた。先週は上がりっぱなしだった米国株も下げに転じ、ドル相場も堅調となった、ドル円は119円台のミドルまでまったく押し目を作らずに上がってきて、なおも上値をトライ中である。
私も日本が休み中で自分も休もうと思っていたのだが、あまりにも緩まない119円台のドル円を見ていると、とりあえず買っておいてみようかなと考えるようになった。確かにスピードはのろいものの、あんまりアゲインストを食らうことはなかった。
ドル円は116.40を越えてきた時点から、完全にアップトレンドに変化したようだ。ドル円のついでにユーロ円も緩まなくなってきた。そのクロス円もいずれもそろって高い。日本円の独歩安が目立ってきたというところだ。
今晩もイベントがほとんどない。ウクライナ情勢にマーケットが振らされるだけかとも思えるが、ここ1週間ほどは紛争絡みでは反応しづらくなってきている。当分のあいだ、今のままで 続くだろうという見方に収束しつつあるようだ。基本はドル買いスタンスで。ドル円も簡単に120円台にも乗せてきた。
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