今井雅人はメルマガで「円安再燃」を予告していた!?
3月から火がついた円安。足もとでは、米ドル/円は135円に到達したが、起点となったのは6月6日の月曜日。5月高値131.35円を勢いよく抜いていくと翌々日(6月8日)には134円台半ばまで駆け上がった。
この円安再燃を直前に予告していたのが今井雅人さんだ。
ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人
2022年6月4日(土)13:37の配信メール
週末の金曜日は、雇用統計後にドル円上昇して、いい終わり方になりました。来週は多少の上下動はあるかもしれませんが、基本的には上値を試す展開になると考えています。直近のIMMポジションがどうなっているか、注目していたのですが、ドル円のロングは多少減っていました。ポジションの面からも、ドル円の上昇余地はまだあると考えています。
(出所:TradingView)
予想するだけじゃない。メルマガザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人(以下、今井メルマガ)で公開されているポジションを見ると、今井さんはポジションを100%、円売りに傾けていた。
円安で爆益!含み益でポジション積み増し「資金が5倍に」。その真相とは?
ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人
2022年6月4日(土)13:37の配信メール
現在、ドル円ロング7、豪ドル円ロング3、メキシコペソ円ロング2というのは、ほぼMAXのポジションを取っているという意味ですので、そうご理解ください。
今井メルマガでは、現在のポジション量を数字で示している。「10」が上限となり、証拠金に対してレバレッジは15倍程度が目安となる。このとき、今井さんのポジションは合計12と、上限の10を超えていた。その理由はポジションの詳細を見るとわかる。
【今井さんが建てていたポジション】
・ 米ドル/円7 平均単価127.63円(6月3日終値130.82円)
・ 豪ドル/円3 平均単価91.85円(同94.27円)
・ メキシコペソ/円2 平均単価6.11円(同6.63円)
【参考記事】
●今井雅人が猛烈な勢いで進む円安相場で爆益を叩き出せたのは必然だった! 今井メルマガは大きなトレンドを掴んで稼ぐ
3通貨ペアすべてが含み益となり、含み益の部分でポジションを増していたため、合計が10を超えていたのだ。
※上記の3通貨ペアのポジションは、2022年6月14日(火)までに利確決済しています。
3月からの円安で今井さんは「資金が5倍くらいになった」と教えてくれた。その背景にあったのはトレンド継続を見越したときに含み益でポジションを増やしていく攻めのトレードだ。
そんな今井さんのポジションは今井メルマガで公開されているが、気になるのは今後の展望。今井さんはどう見ているのだろうか?
「楽勝の円安相場」は終盤にさしかかっている。頭の切り替えが必要な局面
「3月、4月のような楽勝の相場は終わっています。3月はまだFRB(米連邦準備制度理事会)の最初の利上げでしたが6月でもう3回目。米ドル/円は上がりましたが、3月ほどの強気にはなれません。
3月はまだ利上げが始まったばかりでしたが、今は急速な利上げが行なわれている最中。そこは頭を切り替えておく必要があります」
その背景にあるのが米国景気への懸念だ。
「利上げが米国の景気を冷やしているのではとの見方が広がってきました。たとえば5月に発表された住宅関連指標は軒並み低下していました。
資材の高騰で価格が上昇し、住宅ローン金利も上昇。住宅を買いづらくなっています。この先は恐る恐るの利上げになっていきます」
【米住宅市場の冷え込み】
・ MBA住宅ローン申請指数(5月最終週分) マイナス11.0%(前週比)、前回2.0%
・ 4月住宅着工件数 マイナス0.2%(前月比)、前回0.3%
・ 4月新築住宅販売件数 マイナス16.6%(前月比)、前回マイナス8.6%
インフレを懸念して利上げを急ぎ始めた豪州。かなり強いメッセージを出している
米金利の上昇とともに進んできた米ドル高・円安。米国の景気があやしくなってくると、利上げのペースが鈍化し、米ドル高がピークを迎えるかもしれない。
「一方、他国の金融政策を見ると、日本では黒田日銀総裁が金融緩和を続けるとかたくなに発信し続けています。米国以外で利上げを急ぎ始めたのがオセアニア。
ニュージーランドは0.50%刻みで急ピッチに利上げを進め、豪州も6月に0.50%の利上げを行ないました。米ドル/円の上げ足が鈍ってくると、今度はクロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)が上がりやすくなります」
(出所:各国の中央銀行のデータを参考にメルマガ部が作成)
サプライズとなったRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])理事会については、今井さんのメルマガで詳しく解説されていた。
ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人
2022年6月7日(火)13:50の配信メール
RBAの声明文を全部読んでみました。やはり、最近のRBA関係者がインフレにかなり懸念を持っていたのですが、それを示す内容となっています。その上で、「コロナパンデミックの間、極端な金融緩和をしてきたが、もう必要ない。本日(6月7日)0.50%の利上げを決定したが、これから数カ月間の間に金融政策を正常に戻すために、さらなる利上げをする。そのタイミングと大きさは、これから出てくるデータを見ながら決める」と、かなり強いメッセージを出しています。
初夏へ向けた「どっちに転んでも作戦」が有効?ここからはクロス円の上昇にも目を配る局面に
「これからはオセアニア通貨、とくに豪ドルが注目です。FRBが利上げペースを緩めれば米ドル安となり、オセアニア通貨が上がり、豪ドル/円が100円を目指して上がっていく。FRBが強気に利上げを続けていけば米ドル高が続き、米ドル/円が上がっていく。
このときは米ドル高ですからオセアニア通貨は上がりません。ここからは『FRBがどちらに転んでも米ドル/円と豪ドル/円のいずれかは上がる』と考えて、ポジションを分散していくのがよさそうです」
米ドル高とともに進んできた円安だが、ここからはクロス円の上昇にも目を配っていくのがよさそうだ。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
「米ドル/円とクロス円の両にらみですね。クロス円では豪ドル/円とともにメキシコペソ/円も注目です。メキシコ中銀は去年(2021年)6月から利上げを始めました。
当初は0.25%刻みでしたが、12月から0.50%刻みとなり、現在は7.00%まで上がってきました」
メキシコペソ、ここから買ってみるのはアリか?メキシコはトルコのような不安はないが…
新興国通貨といえば暴落したトルコリラが思い浮かぶが、メキシコペソでもそうした惨劇が起こる懸念はないのだろうか。
「信用力のない新興国は危なっかしいですが、メキシコはトルコのような不安はありません」
今井さん自身、メキシコペソ/円はすでに買いポジションを持っている。
ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人
2022年3月28日(月)11:21の配信メール
最近個人投資家の皆さんの中でメキシコペソ円が人気だということなので、別の口座に入金して、2程買いました。レートは6.11です。
先ほども紹介したとおり、今井さんは6月14日(火)、メキシコペソ/円のロングポジションを利確決済している。
「下がったら買おうと待っていても、クロス円が下がる場面でもメキシコペソは堅調であることが多いんです。
まずは小さく買ってみて、感覚をつかんで、それから下がる場面で買い増していくのがよいのでは」
(出所:TradingView)
大相場で再び「資金5倍」をめざせ。次に狙う大きなテーマとは?
米ドル/円とクロス円の「どっちに転んでも作戦」、その賞味期限は?
「米景気はどこかで必ず弱くなります。FRBは3月から利上げを始めて4月は据え置き、5月には0.50%上げてきました。これだけ利上げすれば景気にはマイナス。FRBもそれはわかっていますが、インフレを抑えるためには利上げするしかない。
結果、景気は落ち込み、次は利下げが焦点となり米ドル安が進むことになる。それが次に狙う大きなテーマです」
今井さんの見立てによれば、その時期は2022年後半。しかし、先ほども解説してくれたように住宅指標の弱さなどを見るに、もう少し早くなる可能性もあるという。
「速く大きな円高」の可能性。今後は米CPIを中心に景気関連指標が重要になる
「ここからは米国のCPI(消費者物価指数)を中心に景気関連の指標が重要です。景気がいつ、どのくらい落ち込むのか。弱い経済指標が続くようだと円安の天井も見えてきます。
景気にも金利にもサイクルがあり、必ず変わり目がある。この変わり目を捉えるのは本当に難しく力の試される場面です」
米国景気が落ち込み始めたとき、相場はどう動くのだろうか。
「米国が利下げに舵を切り始めると、オセアニアなども米国に追随してくるでしょう。
そうなると今度は全体的に円高になってきます。円安のスピードが速かっただけに、円高も速く大きなものになる可能性があります」
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 週足)
日本時間朝8時30分にデイトレチャンス到来!?日本の経済指標で為替相場が動く場面も出てくるか
米国をはじめとする他通貨の金融政策ばかりでなく、日銀の動向も円高を加速させる可能性がある。日本のCPIは4月、日銀がターゲットとする2%を超えた。
「日銀の展望レポートを見ると、2022年度は1.9%の物価上昇を見込んでいます。23年度は1.1%。『この先、物価は下がる』と見ているから金融政策を引き締める必要もないというのが日銀の見通し。
その意味では、CPIが今後も2%を継続的に超えてきて、2%台後半に上がりだすと『見通しが違っていたじゃないか』と慌て始める。引き締めへと動く可能性も高まります。日本のCPIもよく見ておかないといけません」
(出所:日本銀行)
日本の経済指標で相場が動くなんて記憶にないが、これからはそうした場面が出てくるかも。
CPI(消費者物価指数)の発表は「毎月19日を含む週の金曜日」の午前8時30分だから、通勤途中のデイトレなんてことができるかもしれない。
終盤にさしかかった円安相場の勝ち方、そして次なる大相場「米利下げ観測」への準備は今井メルマガで逐一解説されていく。
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(取材・文/ミドルマン・高城泰 撮影/和田佳久 編集担当/ザイ投資戦略メルマガ)
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