2022年上半期のバカラ村さんのトレードは安定的に利益積み上げ。810pipsを獲得!
歴史的な円安となった2022年前半の為替相場。これからFXを始めてみようと思った人、もう取引しているけど思ったほど稼げなかった人、損してしまった人にぜひ知ってほしいのが、バカラ村さんのトレードだ。
バカラ村さんはトレードの世界大会で優勝した経験があるトレーダー。世界レベルのトレーダーは2022年上半期、どんなトレードを行なっていたのか。
バカラ村さんは自身の取引の一部をメルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」で公開している。メルマガをもとに編集部が独自にまとめた2022年上半期(1月~6月)の成績を見ると、合計810pipsを獲得。4月以外はすべてプラスという安定した成績だった。
(※筆者作成 ▲はマイナス)
(※筆者作成)
バカラ村さんはリスク管理を重視しながら、超効率的なトレードを実現していた!
もう少し細かく勝率などのデータを見てみよう。
(※筆者作成)
勝率50%と聞くと低いように感じるかもしれないが、バカラ村さんはリスク管理を最重要視しているため、「これは利益にならなさそう」と判断するとエントリー価格と同値で決済することが多い。そうした同値撤退を除くと、勝率は63%へと跳ね上がる。
また平均利幅と平均損失幅の比率である「リスクリターン」は1を優に超えている。この数字が1を超えて大きいほど「損切りは小さく、利益確定は大きい=損小利大」となる。
リスクリターンが1で勝率50%だと損益はトントン。「勝率50%、リスクリターン1」を上回るほど、利益が積み重なっていく。バカラ村さんの「勝率63%、リスクリターン1.11」は優秀な数字だ。
では、こうした結果を生み出したのは、どんなトレードだったのだろうか。2022年上半期のバカラ村さんのトレードからいくつかピックアップしてみよう。
バカラ村さんが警戒した「ブルトラップ」と通貨ペア選択の妙
まずは、今年(2022年)1月のトレード。バカラ村さんが得意とするテクニカル分析と、ファンダメンタルズ分析が噛み合った好トレードだ。
バカラ村のFXトレード日報!
2022年1月17日 18:57配信
ユーロドルは先週に1.1482ドルまで上昇しましたが、1.1500ドルのレジスタンスに上値が止められ(中略)現在は1.1420ドルで推移しています。1.13半ばを下抜けるようであれば、今回の上昇が一時的なショートカバーでダマシの動きだったとなります
このとき、バカラ村さんが警戒していたのは「ブルトラップ」と呼ばれるチャートパターン。高値を更新し「相場は強気(ブル)だ」と判断して買われたものの、直後に反落してしまう動きがブルトラップだ。
(出所:TradingView)
バカラ村さんが警戒したとおり、ユーロ/米ドルはブルトラップに。いったんは高値を更新したことで売り手も損切り(ショートカバー)され、一方の買い手もブルトラップで苦境に陥り――という状況だ。
バカラ村のFXトレード日報!
2022年1月19日 17:06配信
ここからはユーロ売り目線で考えています。ユーロドルは12月に揉み合いが続いていましたが、ショートカバーしたことで、市場のポジションも軽くなったように思います。ユーロ円を129.70円で少額売ります。ストップは130.50円に置きます。戻りがあれば売り増しします
ユーロ/米ドルではなく、ユーロ/円で売ったのは「QT」(量的引き締め)の議論が開始されたことで株式市場が下落し「リスクオフの円高」となっていたため。
このようにテクニカル分析をメインにしながら、ファンダメンタルズ分析も加味して判断していくのがバカラ村さんのスタイルだ。
このトレードを決済したのは5日後。
バカラ村のFXトレード日報!
2022年1月24日 19:37配信
円高の動きが続いていますが、明後日にはFOMCがあり、それを織り込みに行く動きだと思いますので、FOMCではいったんの材料出尽くしで反発する可能性もあるように思います。FOMCを前にポジションを手仕舞いすることを考えているため、ユーロ円を128.65円で手仕舞いします
足かけ6日間の取引で105pipsの利幅となった。
(出所:TradingView)
相場の「窓」を活用した、上級トレードテクニックとは?
国際テクニカルアナリスト連盟(IFTA)認定テクニカルアナリストでもあるバカラ村さん。豊富な知識を垣間見せてくれたのが「窓」を活用したトレードだった。
前日終値と当日の始値が乖離して始まると、「窓が開いた」と言われる。よくあるのが「窓埋め」狙いのトレードだ。この窓埋め狙いは知っている人も多いだろう。
(出所:TradingView)
しかし、バカラ村さんによると窓にはそもそも2種類あるという。
(1)トレンド相場で生じた窓
(2)トレンドレスな相場で生まれた意味のない窓
今回の窓は、ロシアの侵攻後、ユーロが下がるなかで生じた窓、(1)だった。
バカラ村のFXトレード日報!
2022年2月28日 20:37配信
今回のようなユーロドルの窓開けでは、窓の水準で売る人が多く出てくるため、戻り売りとなりやすくなります。ただ市場のポジションが売りに偏りやすくなり、そのため直近高値も超えるような動きになれば、売っている人のポジションが切らされることになり、さらに上昇することになります。 古典のトレード方法は、それを狙った直近高値越えでの逆指値の買いエントリー、ということになります。昔からある考え方ですが、今でもその動きが出ることもあります
(出所:TradingView)
このとき、バカラ村さんは窓の途中に売りエントリーの指値を置いていた。そのストップを置いたのは、直近高値の少し上。ここを超えると、売り手の損切りが多く発生して急騰しやすいポイントだ。
その後、売りの指値が約定したが月末だったこともあり15銭の利幅で利益確定し、翌日に売り直し。100pips下で利益確定するトレードとなった。
(出所:TradingView)
リスクをゼロに近づける損切り(ストップ)の置き方。バカラ村メルマガはポジション量の目安もわかる
バカラ村さんのメルマガがリスク管理を最重要事項としているのは、最初に説明した「同値撤退」の多さからもわかるが、次に紹介するのは「こんなリスク管理方法もあったんだ~」と思わされた取引だ。
それが、2月22日に行なったユーロ/円の売りトレード。
バカラ村のFXトレード日報!
2022年2月22日 18:26配信
トレンドもなくヘッドラインだけで動いていることもあり、様子見していてもいいとは思うような相場ですが、ユーロ円を130.10円で少額だけ売りました
ロシアがウクライナへ侵攻する直前でユーロが弱含んでいた時期だった。
このトレードで注目したいのがストップの位置。通常、バカラ村さんのトレードは高値・安値を目安にして置かれることが多い。「ここを超えたらトレンドが変わる」と予想できるポイントだ。ところが、このときは違った。
バカラ村のFXトレード日報!
2022年2月22日 18:26配信
ストップの位置は、これが付いたとしても先週のキウイ円の利幅とほぼ相殺される位置にしています
「先週のキウイ円の利幅とほぼ相殺される位置」について少し詳しく説明してみよう。
「先週のキウイ円」とは、この直前に決済したニュージーランドドル/円の取引。76.90円で買って40銭上で利益確定していた。今回のユーロ/円が損切りとなっても、ニュージーランドドルの利益と合算したら損益がゼロとなるよう、ストップの位置を決めていたのだ。
ちょっと細かくなるが、バカラ村さんのメルマガでは「ポジション量」の目安も示される。「少額」、「半分」、「通常」などの単語がポジション量を示すワードだ。
(※筆者作成)
ニュージーランドドル/円もユーロ/円も取引量は「少額」(レバレッジ目安1.75倍)だった。資金100万円だとすると、ニュージーランドドル/円の取引は2万2000通貨となり、利益は8800円。次に行なうユーロ/円が損切りとなっても8800円程度で収まるよう、ストップの位置を計算したことになる。
(※筆者作成)
そうやって始まったユーロ/円の売りだが、ロシアがウクライナへ侵攻したことからユーロが急落。バカラ村さんは利益確定し、130銭幅の利益となった。
ロンドンフィックスでの噴き上げユーロ売りトレードが絶妙だった
上半期のトレードを振り返ってきたが、番外編として下半期最初のトレードも見てみよう。20年ぶりのパリティ(=1.00ドル)割れが話題となったユーロ/米ドルのトレードだ。
バカラ村さんからのメールが配信されたのは上半期が終了する直前、月末の15時だった。
バカラ村のFXトレード日報!
2022年6月30日 15:58配信
ユーロドルは日足では1.06ドル台がレジスタンスとなっているため、その水準をバックに売りを考えています。(中略)今日は月末ということもあり、ドル安のフローが出るようであればユーロドルは上昇することになるため、24時に上がってくるようであれば売ってみたいと思います
リバランスの影響で大きく動きやすい月末。しかも上半期の月末ということで、この日はロンドンフィキシング(夏時間24時、冬時間25時)に向かって乱高下が予想された。そこでユーロ/米ドルが急騰すれば売りというのが、バカラ村さんが事前に示していた戦略だ。
バカラ村のFXトレード日報!
2022年7月1日 0:04配信
ユーロドルは月末フローで上昇してきており、現在は1.0460ドル付近まで上がってきました。1.0455ドルで少額売ります。ストップは1.0550ドルに置きます
日付が変わり下半期に入ってわずか4分後、思惑どおりに急騰したユーロ/米ドルをバカラ村さんは売っていく。
(出所:TradingView)
バカラ村のFXトレード日報!
2022年7月5日 22:04配信
ユーロドルは2017年の安値1.0339ドルを割って1.0280ドルまで下がってきました。チャートからはサポートらしいものがしばらくない状態で、金融機関の予想でも年内に1.0000ドルというのを複数見かけます。(中略)ユーロドルのポジションのストップを建値まで引き下げます。重要な安値を下抜け、下値目途は節目程度しかないため、ストップを下げていくトレードでついていくことになりそうです
ストップを引き下げながらポジションをキープして利益確定したのは1週間後。パリティまではまだ100pipsあったが、週末ということもあり手仕舞いし、355pipsの大きな利益となった。
資金100万円でメルマガトレードするとどのくらい儲かったのか?
ブルトラップ、窓、「リスクゼロ」の資金管理、そしてロンドンフィキシングを利用しての売り――ここまで紹介した4つのトレードからもバカラ村さんが世界レベルのトレーダーであることが伝わるのでは。
これを読んで「自分には難しそう…」と感じた人もいるかもしれない。でも大丈夫。バカラ村さんのメルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」は初心者にこそ最適だ。
最初はメルマガをマネしてトレードしてもいいし、メルマガで披露されるテクニックや分析方法を吸収していけば初心者を卒業する近道となる。
バカラ村さんのメルマガに従って、取引するとどうなるか。資金100万円は半年で17.6%増えて、117万6000円になっていた。
(※筆者作成)
もちろんバカラ村さんにもトレードが噛み合わない時期はあるし、4月のように月間成績がマイナスになってしまうこともあるが、このグラフを見てわかるとおり、大きく資金が減る場面がほぼない。専門用語でいう「ドローダウンが小さい」運用だ。
ドローダウンが小さいと、「このメルマガに従って大丈夫かな……」と不安に思うことも少ないはず。バカラ村さんのメルマガは資金管理もしっかり考えられており、資金が極端に大きく減ってしまう懸念は小さい。
バカラ村さんのメルマガ「FXトレード日報!」は今すぐ無料で読める!
コロナ禍が収まれば会場セミナーなども開催されるから、バカラ村さんに直接教えを受けることも可能だ。
2019年4月に東京・原宿ダイヤモンド社で開催されたバカラ村さんの会場セミナーは大入満員状態だった。コロナ禍が収まれば、会場セミナーも開催されるので、バカラ村さんに直接質問したり、教えてもらうこともできる
リスク管理とわかりやすさを重視したバカラ村さんのメルマガ「バカラ村のFXトレード日報!」、初心者やこれからFXを始めようという人はぜひ購読してみよう。
「まずは試しに読んでみたい」という人は、メルマガ登録後、10日間は無料解約できる期間が設けられているので、試しに購読してみてはいかがだろうか。為替相場が動いている今だからこそ、情報源は多いに越したことがないはずだ。
(取材・文/ミドルマン・高城泰 編集担当/ザイ投資戦略メルマガ)
田向宏行の「ダウ理論で勝つ副業FX!」のここがスゴイ!
FXの書籍7冊が計10万部超えの人気を博す田向氏が、会社員などトレードにかける時間がない人に最適なメルマガを配信します! 著書を基礎とした田向氏のテクニカル分析から、相場が動き出すエントリー・プライスや損切りすべきプライスなど、具体的で実践的な取引価格をお届け。メルマガ独自の学習動画コンテンツに加えて、オンライン交流会を行うことで、コミュニティを作りながら、読者自身のチャート分析能力向上を目指す、新しいタイプのメルマガです!
志摩力男の「グローバルFXトレード!」のここがスゴイ!
ゴールドマン・サックス証券会社やドイツ証券などの名だたる金融機関でトップトレーダーを歴任し、現役トレーダーとして相場の前線で活躍する伝説の男、志摩力男氏のグローバルな相場観を配信! 志摩氏が実際に行ったトレードとポジジョンについてもほぼリアルタイムで細かく配信されるほか、マーケットで注目されているニュースやマクロ経済などの的確な分析も届くので、FXだけでなく、他の金融商品の取引にも役立つメルマガです!
「ザイFX!プレミアム配信with今井雅人」のここがスゴイ!
元邦銀チーフディーラー・今井雅人氏からのレポートを受けてザイFX!が配信する「ザイFX!プレミアム配信 with 今井雅人」は、その日のニュースをコンパクトに解説し、今後の為替相場の予測とともに、今井氏のポジションについても可能な限りお届けするメルマガ。国会議員時代の2014年に、FXで5000万円以上の利益を上げたことが話題になるほどの抜群のトレードセンスと、鋭い視点で為替相場を解説するレポートは、多くの個人投資家の取引に役に立つだろう。
太田忠の「勝者のポートフォリオ」のここがスゴイ!
日本の中小型株市場に携わり、国内外で6年間にわたってアナリストランキングのトップを維持した太田忠氏が、個人投資家の目標のひとつであるFIRE(早期経済的リタイア)を目指す投資法を配信! 徹底した分析による優良銘柄・バリュー銘柄の発掘を通じて、相場の動きに一喜一憂せずに資産増を目指す方法を配信やセミナーなどで発信する。購読者(無料期間終了後)には、太田氏が推奨するポートフォリオの提示サービスが閲覧できるサービスも提供しています!
ポール・サイの「米国株&世界の株に投資しよう!」のここがスゴイ!
日本で外資系運用会社として首位となる3兆円あまりを運用するフィデリティ投信でアナリストとして活躍し、40代でFIREを達成したポール・サイ氏が、世界の株式、経済に影響を与えるニュースをリアルタイムでキャッチし、分析を加えて配信!購読者(無料期間終了後)には、成長力の高い米国株を中心に、中国株や日本株も臨機応変に組み入れる珠玉のポートフォリオを提供しています。
西原宏一の「トレード戦略司令!」のここがスゴイ!
外資系銀行でチーフトレーダーとして活躍していた西原宏一氏が、プロディーラーの経験を生かした実践的でタイムリーな為替予測や自身のポジションを、ほぼ毎日配信! 会員限定コンテンツでは、過去のすべての配信内容、チャートや過去に配信した動画などが見放題となり、購読者限定のセミナーも開催されるなど充実した内容が魅力。日経平均や米国株など、FX以外の金融商品のことにも言及してくれているので、幅広いトレードに対応可能なメルマガです!