マーケットがFRBの利上げの後の、来年後半での利下げを問題にしていたところに、前回のFOMC議事録が出た。まだ利上げの途上である。その先の利下げを先走って議論するのは、やはり前のめりになり過ぎていたようだ。そもそも利上げがどこまでなのかも議論されていない。
現段階では次回の利上げ幅が50ベーシスにするのか、75ベーシスにするのかでやっとである。そういう事情もあって昨日の市場では早々から反動が出た。欧州時間では序盤からドルの買い戻しが激しくなり、今週の前半で下げたドル円のロスは完全に埋め切ってしまった。
ドル円は135円台まで乗せてきて、議事録の公開を迎えた。それと同時に株価の調整も進んだ。米国株も反省の色が強まり、上値は次第に重たくなっていった。私も欧州時間からはドル円をロングで参入した。しかし既に134円台の後半であったため、それほどのパフォーマンスは得られなかった。
コストが悪いにもかかわらず心強かったのは、ドル金利が強力に上昇を始めたからである。これも議事録での金融引き締めの蒸し返しを恐れてのことだろう。短期金利はちょうど25ベーシス分だけ切り上がった。
ほんとうならばユーロドルでドルロングにしたかったのだが、どうしてもコアレンジである1.0150から1.0250を抜け出していくイメージが持てない。それで勢いのいいドル円のほうを選んだのだ。
今日のマーケットではそのドル金利の上昇をどう捉えるのかの場となろう。私としてはドルの10年ものの利回りが3.0%台に乗せてくるのも時間の問題だと思っている。ドルを買っておきたいところだ。
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