PCEのコアデフレーターが出たが、予想を上回るものとなった。これで連続して出てきた経済指標はすべからく金融政策で狙っていたことの反対の結果が出続けたことになる。つまりインフレ退治は不完全だったということだ。
インフレを測る代表格である金価格が2000ドルに逆戻りする前に気づくべきであった。景気後退を意識するのは勝手だが、その兆候を現すものを示してほしいものだ。株価だけ上がればいいというものではない。
日銀の総裁候補の意見陳述も終わって、やはり強調されたのは金融緩和のスタンスを変えないということだった。そこは学者出身者なのだから、酌子定規にいくしかないのだろう。それらをうけてマーケットでは円売り材料とドル買い材料が積み重なることとなり、ドル円は136円台のミドルまで上昇した。言うまでもなく年初来の高値。
私もアジア時間は国会での審議もありドル円をロング攻めしていたのだが、欧州序盤での135円台乗せからはうまく手が出なかった。心の中に言っても135円中盤止まりだという認識があったからだろう。まさか136円台まで行くとは考えてもいなかった。それくらい値も軽かった。
PCEの数字が出てからは、ドル相場が頭打ちをした格好となっている。ちょうど同時期にドル金利も高い水準で止まっていたからだ。今週末は雇用統計がない。だからいつもよりも緊張感の少ない月末ウイークとなる。
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