パウエル議長の議会証言は予想された通りに、かなりホーキッシュなものであった。最近出てくる経済指標はことごとく期待を裏切るものであるとし、金融政策は十分に効いていないとことをほのめかした。
利上げの加速も示唆して、ターミナルレートも切り上がる公算を示した。これらの発言をうけてドルの短期金利は急上昇し、米国株は大幅安になった。ドル相場も上昇。ドル円は137円台を再びつけて、ユーロドルも一段安した。
ドル金利の変動の大きさに比べて、ドル相場の方が過度に反応してしまっているのは、それまでにパウエル議長に対して期待を抱いていたからであろう。議会証言の場でわざわざマーケットにとって良くないことをいうはずがないと思い込んでいたからだ。
それで短期的にドルショートに打って出た人びとのショートカバーを巻き込んだというところなのだろう。ドル円に関して言えば、比較的にあっさりと137円台まで戻したように見える。
この間、私もドルロングで攻めたのだが、私も137円台まで戻すとは思っていなかった。しかしドルは全面高であり、しかも高値引けしているので、ここからでもまだドルロングで取っていける余地があるものと見える。
今晩はADP指数が出る。最近は雇用統計とのギャップが顕著になってきているが、それでもパウエル議長の「データ次第」いう言葉もあり、無視はできない状態となっている。
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