しかし相場のほうが先に動いてしまい、早々にユーロドルのほうが崩れてきた。朝がたには、あれだけアイルランドの支援決定を喜んで買い戻されていたのに…。落ちるとなるとあっけなく落ちてしまうものだ。イタリアの国債入札が不発で、それがスペインやポルトガルの資金手当てに不安を引き起こしたようだ。ユーロドルが1.31台に逆戻りしてきたから、もうたまらない。待ってはいられないという感じで、私はユーロ円を110.77でショートにした。いかにも遅きに失した感もないではない。
しかも何回も止められている短期サポートの近辺だ。テクニカル的には逆張りで買うべきところだ。でも、まあ、仕方がないか。ユーロドルについては、夕方に売った(@1.3250、ロスカットは1.33ちょうど)は、1.31台に乗せているのも、風前の灯みたいになってきて、私にはかなりフェーバーであった。
ニューヨーク時間にはいると経済イベントはないものの、ユーロの落ち具合だけがすべてのマーケットを支配していた。ユーロが落ちれば、その分だけ米国株も下げた。しかしユーロ円は思いのほか走らない。110円台のローは相当に堅そうだ。私は111円ちょうどに買い戻しのストップ注文だけを置いて寝た。利食いは108円台位を狙っているが、それは次の日の東京市場で考えよう!ユーロドルのロスカットも100ポイント下げた。
ユーロドルは1.31台でアジア市場にシフトしたが、午後からは下げてきて1.30台に突入。いよいよロンドン勢待ちとなった。ユーロ円も少しだけだが109円台入りに成功しはじめた。日本株などが下げ足を速めれば、リスク回避的にもクロス円は下げが加速するのだろうが、日中の日経先物などの値動きは鈍いままだった。
今晩はいろいろ経済指標が出るが、とくにアメリカの消費者信頼感指数に注目したい。最近は投資家や企業のセンチメントが改善されているデータが多いので、今回もよい結果となったら、すぐにポジションをクローズしてしまうつもりだ。悪かった場合は、ちょっとマーケットにつきあって、ユーロ円の利食いどころを探りたい。
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