昨日の海外相場も、やはり債券相場を気にする動きとなった。金融緩和への期待によって債券購入の結果として、ドル安・株高が進んできたこの2、3か月だったわけだが、肝心の米国債、とくに中期債のスランプで、その流れが逆転をしはじめているからだ。
もしほんとうにFRB(米連銀)の資産購入が失敗ということになれば、株安・ドル高になるのは避けられないという見込みから、ゼロ金利政策のもとでの債券相場の動向に関心が集まっているここ1、2週間のマーケットの状況はいたしかたがないのかもしれない。
連日で米国債は下落を繰り返してきており、10年ものの利回りは3.50%を超えてきて、8月末の緩和期待のレベルをはるかに通り越してきてしまった。量的緩和というものが有効性を確かめたいがために、いやおうなく債券相場に注目が集まる。
日本の円債も不安定な動きで歩調を合わせており、レベルだけを見ただけでは、とても量的緩和の最中だとは思えないほどである。テーマが金融緩和のありようになっているので、もはやインフレ指標や株価動向では、債券相場は動きにくくなっている。ここまで純然とたまりまくった債券ロングのポジションがどうなるかに寄っているだけなのだ。
朝になって昨夜の米国債の値動きを調べてみたら、夜中に安値を更新しているものの、ギリシャの格下げ話で安全志向が高まって、ニューヨーククローズに向けては買いが優勢となったようである。できればドルロングのポジションを組もうと考えていても、ちょっとこんな状態では、ドルロングに手を出すわけにもいかない。具体的に私はユーロドルを売るか、ドル円でも買ってみようかと考えていた。
まあ、ドル買いをするのに急ぐ必要もないのかもしれない。とくに今晩はあまり大きなイベントもないし、落ち着くところ、米高債の崩れ方次第という相場になっているのだから…。勝負に入る決定は今晩の0時過ぎくらいにズレ込むことだろう。冬時間なのでニューヨーク時間のランチタイムまでは長く感じられる~。
気持ちがキープできて、目を覚ましていられたら、そこでポジションを作ろうくらいで構えている。レートを追いかけ、飛びついていくような相場つきではない。また今晩も米債の下落傾向が鮮明に出ていたら、ドル買いで勝負というつもりでいる。あんまり米債が動いていないようだったら、そのままノーアクションで週末を迎えるしかないかなぁ。ちょっとつまらないけど、、、
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