昨日の海外市場では、米ドルの強さが露骨に現れた1日となった。ドル円は82円台に突入しても、すぐに83円台に戻されてしまい、ポンドやオージー、ユーロなどでのドルの買い圧力はニューヨーク時間の最後の最後まで続いた。
特にユーロドルは1.3080にセットされていたとおぼしき売りのストップ注文が刺激されると、あっという間に1.30台の前半まで押し込まれた。言うまでもなく翌日に控えた雇用統計の良いほうへの備えもあってのことだろう。
私は1.31台の後半でユーロドルを売って持っていたのだが、一度、利食い千人力と称して欧州序盤に1.31台前半で止めてしまった。しかし止めてみると、やはりユーロドルかユーロ円のショートを持っていなければという気持ちが強くなってきた。こんなことなら、もっと我慢すればよかったぁ。
そこでまた性懲りもなく1.3120でショートをつくり、ロスカット注文を50ポイント上に置いて、利食いを1.3020に設定した。ニューヨーク市場がオープンした後もコスト付近だったので、マーケットを見ているのを早々にやめて就寝した。
さすがに重要なイベントを控えては値動きもなくなるだろうとの思い込みもあった。それが朝見たら利食いが出来ていた。びっくり!である。ドル円はそれほども大きく動いていなかったので、結局のところクロス円が大きな下げを演じたことになる。
ユーロドルは欧州の信用不安での最安値である。1.18875とその後のマックス戻し高値の1.4282の半値、1.3080がネックラインとしてワークしているようだ。200日移動平均ともだいたい同じである。それを下回ってきた現状ではユーロドルは完全に戻り売りのスタンスで臨まないといけないところだ。ユーロ円が108円割れをトライしているのが気にかかる。ユーロポンドが0.85割れを目指しているのも見逃せない。
今晩は注目の雇用統計だ。すでに水曜日のADP雇用がたいへん良かったことで、マーケットでは、かなり良いものが出ることを織り込みにかかっている。就業者数の予想は15万人前後の増加が見込まれているが、もはや20万人くらいでは驚かないだろう。すでにポジション的にも株高やドル高はかなり進行してしまっており、逆に普通の数字だったらというケースになるほうが危惧される。
そう考えると、効率的なのはドルショートのほうであろう。ドルは今週の最高値の近くにいるのだから、ロスカットの位置は明確で、かつタイトにおけるのでやりやすい。通貨ペアはドルストレートならば、なんでもよさそうだ。
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