昨日の欧州市場、ポルトガルの国債入札を控えていた。しかしユーロ圏での救済基金に難色を示していたドイツも、態度を軟化させたということあるのだろう。なんだか妙な楽観的なムードでスタートした。規模を拡大するということは、裏を返せばお金が足りないことをすでに見越しているように思える。だとすればユーロ売りで構えたほうが良いはずだが…。
だが状況としては楽観的なムードは続いていて、リスクテークへの意欲も強く、クロス円の代表選手であるユーロ円も、今週に入ってから何度も106円台に突っ込んでいるが、107円台に跳ね返され、ついに108円台見ている。ユーロ売りに手を出すかどうかは、ユーロポンドが0.83をクリアに下回ってくるかどうかで決めようと思っていた。
ポルトガルの入札はお金こそ調達できたものの、利回りは高かった。ユーロドルも1.29台にまた押し込まれていたが、ニューヨーク勢がはいってくる頃になると、また1.30台に乗せてきた。ともかくお金が調達できたということが重要なようだ。こうなるとユーロの買い戻しも進むはずだ。
宗主変えをしたわけではないが、しかたなくちょっとだけユーロドルを買ってみたりもした。ところが私が意に反して持ったのが良くないのか、持ってみるとユーロドルは1.30台前半で止まり、欧州時間につけた1.3047近辺の高値も抜いてこなかった。とっととマーケットから撤退することにした。
本日、韓国が金利の引き上げをおこなった。インフレ対策の一環である。一方では原油価格も92ドル台だ。各国でのインフレ懸念は強まっている。欧米の株価はリーマンショック以前の高値をちびちびと更新し続けているが、どこまでリスクテークできるかのチキンレースという感じもするので、どこかでクロス円ショートをつくりたいものだが、リスクテークなムードが続くうちは、なかなか手が出ない~。
本日はスペイン、イタリアの入札だ。先ほどのスペインもお金の調達には成功したようだが、やはり高い金利となっていた。結局、ユーロドルは1.31台まで上昇を続け、入札の通過を好感して13170近辺まで上昇した。しかし昨日と同じように、金利が高いという質に部分に目を向けると、ユーロの上値を追っかけて買っていく気にもなれない。
今晩の英国、EUの金利会合もあまりインパクトはないだろが、トリシェ総裁やバーナンキ議長から、もしもインフレを警戒するような話しでも飛び出してくれば、リスクテークにはブレーキはかかるだろう。まぁ、この確率は高くはないが…。ともかく明朝のインテルの決算は注目なので、朝まではとりあえず様子見するつもりではいるが、先に米国株などが崩れはじめれば、待っていられなくなるかも。
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