昨日はドルを売り目で見ていた。ユーロドルが1.33台にいたので、ここ最近は1.32台から1.34台でのレンジにはまっているものとしては、中途半端で手が出にくい。そこでドル円をなんとかショートにしようと思うのだが、クロス円が高いのでなかなか落ちそうもなかった。
先週から何度も止められている82.30から82.40ゾーンをクリアに下抜けしてくれれば、比較的に安心して底値売りを敢行できるのだが、そのチャンスもなかなか訪れなかった。
ニューヨーク市場の始まる前にはシティ銀の決算が出て、内容があまり良くなかったので、米国株売りにともなって米ドル売りも出てきた。しかしポジション調整が主体のドル売りであったようで、相場を崩すような破壊力は見られなかった。ドル円の押し目もまたまた同じようなレベルであり、82.30を割りこまなかった。
ユーロドルも実にしぶとい展開が続いている。ドルの金利上昇といったドル買い材料や、欧州の臭い国でのファンディング不安のような欧州売りの材料にも、強く抵抗している。
昨日も1.32台を見たときには、もうこのまま1.29台かと思いきや、欧州マーケットで激しく切り返して1.34台まで戻している。これが3回ほども続いているので、ユーロドルのショートには容易には振り向けにくくなっているのが実情だ。
そうしたユーロドルの堅調さをうけてか、最近、めっきり注目度の薄くなったドル円がドルの安くなるほうに簡単に引っ張られるようになった。本日もアジア時間では意表を突くようなドル円の下げを演じた!とくにドル円の売り材料もないのだが、完全にユーロドルの上げる局面でドル売りの歩調を合わせてしまっている。
ストップメーキングでドル円をショートにする注文を82.30に出していたが、いきなりダンになってしまった(汗)。いろいろ調べてみたも、やはり何かがあったわけでもなかったようだ。
こうなるとユーロドルの値動きが大事になってくるのは必定で、来週にも行われることになっている欧州共同債への思惑も絡んでくるだろう。欧州市場に入ると、ユーロドルは1.35台に乗せてきたが、その後は1.34台に押し戻された。ドル円も82円ちょうど付近までは下落したが、跳ね返された。ユーロドルも1.34台前半まで下落していたので、一度ドル売りは止めようとポジションはクローズした。
今晩はGSやウエルズファーゴといった金融株の決算発表が、夜の21時以降に予定されている。すでに米国株は年初から大きく値上がりしてきているので、株の上昇余地は少ないと見る向きもあるが、どちらにしても材料出尽くしとなった後の株価の動向と、為替レート、特にユーロドルのプライスアクションは見逃せない。
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