82.00を超えてきてからのドル円は、実に堅調な足取りを示している。今から思うと、あそこがドル円の転換点だったのだろう。何度か私もドル円のロング攻めでもトライはしてみたものの、うまく取れていない。もはや3円以上も上がってしまったというのに、まったく情けないことだ。
まあ、いろいろ過ぎ去ってしまったことを、あれこれ後悔してもても始まらない。問題はここからでもまだドル円を買いあげていっていいかのほうが重要である。これまでドル円のアップサイドに並んでいたテクニカルポイントはことごとく抜いてきたので、上昇圧力は強いはず。
ドル円の目の前に見える次のポイントは、昨年の9月介入のときの戻し高値である85.93くらいだろう。これを超えると、ちょっと目立った抵抗ラインは見当たらない。90円台までひた走るかもしれない可能性を秘めているチャートになっている。
おまけに今の為替相場はユーロ高でもドル高でもなく、単純な円の独歩安なのである。ユーロ円もポンド円もことごとく日足のレジスタンスを抜けてきている。円売りには弾みがついている格好だ。当分は落ち着くまでは、すなわち何かしらのレンジを形成するまでは円ロングは控えないといけない、もしくは積極的に円売りのポジションを作っていくのが望ましいということになるだろう。
そうした相場状況でもあるにかかわらず、昨日の私はユーロドルにこだわってしまった。やはりアメリカの利上げ観測が気になって仕方がなく、ユーロ側の面だけを織り込みつつあるユーロドルが下がるような気がしてならなかったのだ。欧州時間でも何度かユーロドルのショートを仕掛けてみた。
20ポイントくらいを何度か取れたが、さすがに1.4150以下には行かない。朝は早くから予定が入っていたので早めに就寝したが、そのままユーロドルに付き合っていたら、飛んでもないことになっていた(冷汗)。
朝見たら1.42台まで戻されており、ドル円はほとんど85円台に手の届きそうな一での高値引けをして、アーリーアジアを迎えようとしていた。6時半を回ると完全にニューヨーククローズとなり、今となっては定例となった(- -;)個人投資家たちの強制ストップをつけに行く時間帯となった。
ドル円が79円を割り込んで最安値をつけにいったのも同じような時間帯だった。今朝は簡単に85円に乗せてきて、そのまま走り出してしまった。東京オープンまでにはすでに出来上がっていたという感じ。
最近の円安は純粋な日本売りによるもの。日本の株や債券などのアセットも同時に値下がりしている。いわゆる悪い円安というやつ。福島の原発問題に起因する悪いファクターが片付かないと、当分はこの日本売りの流れが続きそうだ。私もどこかでドル円かクロス円をひっかけておかないと、相場に永久に入れなくなってしまいそうだ。
日本時間 18時30分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)