先週末がユーロドルが安値引けしていたので、週明けの昨日は思い切りユーロ売りでスタートするのかと思われた。しかもユーロクロスの代表であるユーロ円やユーロポンドまでが同じく安値引けしていたのである。それだけユーロのロングの始末がつききれていないということの証しであり、テクニカル的にも突っ込んでまで売り込んでいっていいという単純なシグナルとなっている。
それがカラ振りに終わった。まあ、相場に関与しているほとんど全員が同じ見方をしていたためであろうが、ものの見事に反対に持っていかれた。朝方こそユーロドルは1.42台に突っ込んだりもしたが、なかなか走らない。1.43台に戻してきてからは、なかなかに底堅い動きに。欧州勢が参入すると、すでに下値攻めを失敗した後だと判明しているだけに、余計にユーロ買いの圧力が増してきて、ユーロドルは1.44台を目指す展開となった。
私もユーロ売りに励もうと思って週末を過ごしただけに、こうなってくると手を出しづらい。かといって何もしないのも妙なので、主だった通貨ペアの10分足のチャートをならべてみて、ポンド円でも売ってみようと思った。短期的なレジスタンスが130.90付近にあると思われたからだ。ただし基調としては上昇波動である。朝からクロス円が盛り上がってきているので、完全な逆張りだ。
そんなことはわかっているので、いつもよりもポジション量を半分にしてのポジショニングとした。しかし米国市場が始まるとポンド円は131円台まで上昇。結局、私が売ったポンド円(@130.70)は、@131.20でカットさせられることとなった(--)。
夜中の3時に目が覚めた私は、ユーロドルが1.44台に乗せているのを目撃した。相場のニュースを見ると、ギリシャが格下げされたようだった。いまさらギリシャ問題でユーロ売りに積極的に動くことはないのだが、たぶんそのニュースで打った連中のショートカバーが出ていたのだろう。ちょっとだけ売ってみた。
本日はアジア時間に中国の経済指標が出て、内容はほぼ事前の予想通りで合ったにも関わらず、前日に中国株が年初来の安値を付けていたこともあって、安心感からかアジア株が大きく上昇することとなった。グローベックスの中でも米国株は大幅上昇。マーケットの関心は、夜のアメリカの経済指標が出る頃まで値が保つかどうかである。
今晩の注目は間違いなくアメリカの小売売上高に集まる。国内景気のスローダウンが見込まれる中、どの程度の下げ具合でおさまるのか。あまりにも結果が悪いと、昼間に上げていた株価の反動が出てしまい、リスク回避の傾向が強まることになる。今晩もめげずに、ポンド円のショートで臨んでみたい。
日本時間 18時30分
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