昨日はユーロの悪材料のオンパレードとなった。昼間からギリシャ支援の負担金の話しや、フランスの銀行の格下げ見通しなどで、すでにユーロは売られがちで重い相場展開だったが、夕方になるとEUとドイツがギリシャ支援のありかたについて対立している模様がテレビに映し出されると、ますますユーロの売り圧力が強くなった。
私はユーロドルのポジションは持っていたが、また売ることにして、とりあえず1.43台の前半で利食いしてしまった。後から見ると、ここからが本格的なユーロ売りの場所だったのだが、出かける用事もあったので、まあ仕方がない。
アメリカの経済指標はどれをとってみても悪いものばかりが並んだ。やはり一昨日の小売売上高だけ、特殊だったのだろう。アジア時間からすでにグローベックスなどでは大幅安となっていた米国株はなおいっそう安くなっていった。いつもの私ならばリスク回避が顕著になるのではないかと考えて、ドル円かユーロ円を売り込むところだ。
しかし、あまりにもユーロドルが安すぎて、為替相場がドル買いになってしまっている。下がってもいいはずのドル円が、ユーロドルにひきずられてドル高方向に向かっているのだ。ドル円が81円台とか触りだすと、ちょっと売りづらい。
やむなくユーロドルの売り場を模索したが、ほとんど戻らず。1.42台の後半でうろついていた時間が長かったが、多くの市場参加者もユーロの戻り場を狙っていたものと思われる。なかなか1.43台には戻らなかった。
そうしているときに夜中の0時過ぎだったろうか、ギリシャ首相の辞任報道がなされて、ユーロはいっせいに売り込まれることとなった。結局、ユーロドルは1.41台にまで下がって、そのまま安いレベルで引けることとなった。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)