昨日は夕方にユーロドルを少し売ってみた。ドル円をずっとショートで持っているので、一部分はユーロ円のショートになったことになる。欧州時間ではユーロ売りが先行。週末においてもギリシャ問題がクリアに解決の方向に行かなかったことが嫌気されての、ユーロ売りとなったのかもしれない。
しかし最近のユーロの動きの短期トレンドは毎日のようにコロコロ変わる。1.42台にまで沈んでいたユーロドルだったが、次第に上昇の勢いが強くなり、ニューヨーク勢の参入するころには1.43台を触りはじめた。私は1.4305に買い戻しのストップ注文を置いていたので、この段階でユーロドルはストップアウト。
ニュースなどを調べても、特にギリシャにとっての明るい材料はない。EUの首脳が次々に声明を発しているが、どれも「乗り越えられるはずだ」とか「期待している」などと言った観測に基づくものでばかりで、具体的な方策が出てきたわけではない。基本的には先延ばし政策になっている。
ギリシャに財政削減の国会議決を迫っていたが、それを7月3日までに行うようにというEU側の移行も伝えられた。期限が切られたことで、不透明感にさらされる時期が限定されたというのが、まあ、消極的な前進なのだろう。
ニューヨークの為替相場では午後はほとんど動かずとなった。ドル円は80円割れを攻めながらも、一日を通じても30銭ほどの小動き。今朝になってユーロドルでストップロスをつけにいくといった仕掛け的な動きがあった。9時前のことである。ユーロドルは1.4380くらいまで急騰し、そこまでにあると言われていた買い戻しのストップ注文をあらかたつけたことになる。
そして駆け上がった直後に急落。当面の高値遊びは終わった感じである。私も昨日のユーロドルの売り直しだと思って、もう一度売り直した。フィッチが「ギリシャ債務のスワップやロールオーバーは実質的なデフォルトと同じ」とコメントしたことで、ユーロはさらに売り込まれ、アジア時間ではユーロドルの頭を押さえる格好となっている。
それでもアジア時間の後半に、これまたあまり実態をともなわない株高にともなってクロス円主導でユーロドルも上がったが、朝の高値は越えずであった。欧州市場に入ると、ギリシャの新内閣の信任投票もあり、より神経質な転換になっている。今晩もユーロの値動きが相場全体をリードするであろう。
それに今週いっぱいはギリシャ議会の行方も絡んでますます神経質な展開になる事が予想される。ドイツのZEW景況感も出るが、最近のアメリカでは景況感の悪化が続いているので、ヨーロッパのほうもどういうものかと注目が集まっていたが、結果は悪いものだった。さてさて、どうなっていくことやら。私としては、やっぱりショート目で見たいが・・・。
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