一連の欧州のドタバタも一服した。結果として世界中の株価が1カ月前のレベルまで逆戻りしてしまい、その間のバーナンキのスローダウン発言の影響も埋めきってしまった。為替相場もリスクテークの方向に向かい、ここ1週間でクロス円は上昇。特にギリシャ問題もあったので、ユーロの買い戻しが顕著となった。
ユーロドルは1.41台から1.45台まで戻しきって、なおも高値圏で張り付きの状態。そのなかでもドル円だけは狭いレンジに固まったままで、80円台という為替レートしか目にしないと言う日々が続いている。
金曜日の為替相場もおおむね、その延長での動きだった。すでに大きな材料も出尽くしたろうということで、私はユーロドルの1.45台を売り場と考えた。高値圏にいるのだから、よほどのことがないと大きくは下がらないだろう。
だがユーロロングのポジションも相当にたままっているはずでもある。ここはトレンドに乗るよりも逆張りで少しずつ稼いでいく方が効率的だろうと思った。
細かく利食いを施しては次につなごうと考えていたのだが、ついアメリカの経済指標の時間までポジションを持ち続けてしまった。レベルも1.44台に入ってきているのだから、特にクローズを急ぐ必要もないだろう。こうなったらISMの景況感指数まで待ってやれぇ。
市場の期待としては、センチメント指数が良くなりだしているのではないかさえ言われている。株高を合理化し、支えてくれる材料をほっしているのだ。もしそうであれば為替相場ではドル高に向かうのは必定だ。
実際に数字が出てみると、確かに予想よりも良かった。しかしユーロドルが下げたのは10分くらいだったろうか。下がりきらないユーロドルに嫌気をさして、1.4464で買い戻した。始まったばかりの米国株が一段高誌、上値追いをやめないからだ。
このままではリスクテークと称してユーロ円などが買いあげられたら、カバーベースでユーロドルも反転・上昇するに違いないのだ。そうして事実、そうなった。ニューヨーク時間を通じてユーロドルは堅調。そのまま1.45台で週を終えることとなった。
本日はアメリカが独立記念日で休み。今晩は相場も静かだろう。私も取引はお休みするつもり。興味があるのは、週足で高いほうで終了しているユーロドルの行方である。
ここ3、4週間はいつも週足で高値圏で終わるか、安値圏で終わるかしているユーロドルなのに、必ずと言ってよいほど反転してしまうのである。これが今週も当てはまるとなると、本日からでもユーロドルのショートを仕込んでおきたいところなのだが。
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