先週の金曜日のバーナンキ講演は期待が大きかっただけに、一部の投資家の間では失望感が拡がる結果となった。しかし内容としては想定の範囲内だといえるだろう。去年がそうだったからという理由だけで、今年も同じ場所でリップサービスをしなければならない必要性はまったくなかった。また仮になにか画期的なことを言うのであれば、前回のFOMCで「2013年まで超低金利」などといわずに、素直に金融緩和の再開の可能性を指摘しておくべきだったのだから。
金曜日の欧州時間ではバーナンキ待ちのため、為替相場はとっても静かになって、様子見の姿勢がくっきり。ドル円は77円ちょうどをはさんだ展開のままで、この後、再び76円台の方向に落ちていくのか、今後はちょっと円安のほうに動きだすのかの分岐点のようであった。私は何も目新しいものは出ないだろうと思っていたので、失望で株売りがリードする形でリスク回避の動きが強まり、ドル円もふくめた全クロス円が円高の方向に向かうものと考えていた。夕方からドル円を77.03でショートにして待っていた。
大きなイベントの前だったので、アメリカのGDPにはあまり反応しきれないのではないかと思っていたが、前回の速報値のときも予想より悪かったうえに、今回の改定値も予想よりも悪かったので、グローベックスでの米国株は早くも下値攻めになった。これでアメリカのリセッションの可能性が高まったと、あとで言われることになろうというものだ。
ドル売りの形となって、ドル円は76円台に中盤まで沈んだ。私は利食いをしようかとも思ったが、目的はバーナンキにある。もう一時間だけ待ってみることにした。ひょっとすれば、さらにドル円は下押しするかもしれないと考えたからだ。
バーナンキ議長の発言内容は保守的なものだった。景気刺激型の金融政策を取ることを示唆しながらも、期待のQE3についてはまったく言及なし。しかし市場の反応は米国株の切り返しとなって現れたので、為替相場の方でもそれまで売られていたドルが切り返してきた。ドル円は再び77円台を目指し、私としては利食い損ねた格好。
しかしドル円の戻りも私のショートのコストをクリアに上回ってくることなく、すぐに垂れてきた。いったん利食い損なったと思っているポジションだ。前のステージで下がったところでは確実に利食いたいという消極的な態度になってしまう。76.50台まで垂れてきたので、カバーして終りにした。早々に寝て、後の値動きは土曜日に確認することにすることにした。
結局、ドルの全面安の形で終了したようだが、米国株は高値圏を維持。ハリケーンの影響も含めて、週明けの動向が注目された。しかしこれまでのところ、為替市場は目立った動きを見せていない。民主党の代表選がおこなわれて、2位の野田氏が決選投票で代表に選出された。
昨年9月の代表選のときには、翌日に為替介入が行われている。今回もその可能性もあるので、ドル円が75円台に投入するようなことがあれば、いちおう念のために、それに備えたポジショニングを取っておくことが大切だろう。
今晩は経済指標といったファンダメンタルズ要因よりも、日本の新首相、および新閣僚になるであろう顔ぶれを見て、今後のマーケットに対する姿勢を確認したいところだ。また外国の反応もしかりである。ロンドンはバンクホリーで祝日だが、EU要人の証言もあるので、米国オープン前後は注意したい。
日本時間 19時00分
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