昨日の欧州市場はスロバキア議会の動向に注目が集まった。為替相場としてはユーロドルは1.36台の中盤、ユーロ円は104円台の後半で始まった。前日と前々日に、ユーロドルは1.3700の手前までで高値を形成していたので、テクニカル的にもそのあたりに多くの売り注文を誘っている。
また1.3700ストライクのショートデートのオプションの存在も観測されていた。手を出すとしたら、1.36台の後半でまずは少し売ってみて、1.37台に乗せてきたらロスカット。そして余力があればロング転して構えるべきところだ。同様なことはユーロ円にも当てはまっていて、トップサイドのレジスタンスは105.00となっている。どちらも近いので、チャレンジするのが当然である。
そういうわけで私はとりあえず下がらないと思いながらも、ユーロドルを1.3678で逆張りのショートにした。今週の高値越えである1.3705で買い戻しのストップ注文を置いて、さらに1.3735ではロング転するためのストップ注文も置いた。
夕方の17時を過ぎたあたりから、がぜんユーロ買いが強くなってきた。スロバキアのことで何か発表があったのだろうと思うが、自分はユーロショートのポジションもあるので、ちょっと手元ではニュースを探る余裕はない。ユーロドルの1.3700やユーロ円の105.00はもうちょっと抵抗らしい抵抗をするのかと思っていたが、あっさりと上抜けしていってしまった。
私のロスカットはダンになって、すぐにロングポジションとなった。今度は1.3700で売りのストップ注文を置かねばなるまい。ポジションの整理が出来たので調べてみると、スロバキア議会では本日午後にも採決を行うという記事が出ていた。これでマーケットに一気に安心感が拡がったのだろう。その後、ユーロドルは1時間余りの間で1.38台まで乗せてきた。
こうなったら買い増しの挙に出るしかない。私は1.3804で買い増して、怖いのですぐ近くの1.3790で全部をクローズするべく売りのストップ注文を置いた。このステージでは1.3815あたりまでが高値であり、私のストップ注文はすぐにダンになった。まあ、それでもロングやショートを繰り返してきた割りには、比較的に短時間でお金を残すことができたので満足している。
ニューヨーク時間にはユーロ円は107円台まで行ったようだ。しかし日足のチャートを見ると、きれいなレジスタンスが引けて、それの位置が107円台のミドルアッパーにあるようだ。いまだユーロ円のダウントレンドは継続していると言ってもいい。
教科書的にはここでユーロ円を売らないならば、以降はもうチャートを見る必要がないだろうというようなものだ。したがって今日のところはユーロ円の107円台乗せで売ってみようと考えている。しかしずっと106円台が続いているので、しばらく見ている。
今晩も欧州発のニュースで相場が左右されるのだろう。明日からはEU財務相会合が開かれ、その場でギリシャへの追加支援も協議される模様だ。それに向けての要人発言には特に注意したいところだが、実際にはユーロの値動きで確認しながらということにならざるをえない。なお、本日の米企業決算はオープン前のJPモルガンと、引け後のグーグルである。
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