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田向宏行
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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

イタリアは連立政権の瓦解も?
深夜になるEUサミット後に備えるのみ!

2011年10月26日(水)18:53公開 (2011年10月26日(水)18:53更新)
持田有紀子

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 昨日はせっかくコストのよいユーロドルのショートを積み重ねたはずだったのだが、ポジション量が増えていたためにあまり長くは持ってはいられない。特にアゲインストの方向には敏感にならざるをえない状態であった。全コストの平均としては1.3928くらいだったので、欧州序盤で切り返してきて1.3915を越えてきたあたりから、すでに買い戻し体制に入っていた。ユーロ相場は信用不安の解消期待で、いかにもビッドが強い。1.3924で買い戻してしまった以降も、そのまま上がり続け、1.3960くらいまで、つまり今月の高値を記録することとなった。

 思い切ってポジションを膨らましてリスク回避に賭けたのに、自分が持っているうちは明確なリスク回避にならずに、自分がポジションカットするとリスク回避が始まった。26日のEU首脳会合は延期されるのではないかとか、声明文を出すほど具体的なことは何も決まっていないのではないかという観測が飛び始め、株価も下落傾向をたどり、ユーロも次第に全面安となっていった。

 また21時過ぎにメルケル首相が、今回の首脳会議での内容に多少の難色を示したことから、いっそうのリスクオフとなっていった。もう一度、ユーロドルでも売り込んでトライするかどうか。ここ最近は何回も1.39台まで戻されているので、うまく相場が落ちても後で戻されてしまう展開が続いている。こうなったらニューヨーク市場での反応を確かめてからにしようと思った。

 ニューヨーク市場になっても、リスク回避の背中を押すような材料が並んだ。出てくる経済指標がすべて悪かったのだ。とくに消費者信頼感指数が大きく予想を下回ったのがインパクトが大きかった。その上、スリーエムをはじめとする企業決算も思わしくない。米国株は夕方までは堅調あったのに、完全に反転してしまい、投げ売りモードへ。ユーロドルも1.38台に突入してきたが、押し目はとても浅かった。

 これはひとえにユーロ円の下値が限定的だったからだろう。ドル円が下がろうにも介入警戒感で75円台を深々と進んで行けない。しかるにユーロ円も下がりにくい。よってユーロドルも底が浅くなるというわけだ。この状態で為替ポジションを持つのも際どいレベルなので、取引をするのは止めにした。

 そして朝になってみると、やはりユーロドルは1.39台に戻っていた。ドル円も75.75あたりまで歴史的な安値を更新した後は、アジア時間の開始に向けて76円台に復帰している。実につまらない展開だ。

 今晩はいよいよ2回目のEUサミットだ。たぶん目新しいことはでてこないだろう。むしろ全会一致でものごとがすんなり決まるのかどうかのほうが大事だ。ドイツの意向も重要だが、最近はイタリアの姿勢に注目が集まっている。国内の政局が安定性を欠いてきたのと、イタリア国債の信用スプレッドがさらに拡大してきたからだ。

 イタリアは1回目のサミットで独仏から強いプレッシャーをかけられていたが、ベルルスコーニ首相はいつものごとく強気の姿勢。しかし国内に持ち帰ってみると、やはり連立与党内で問題になっている年金改革は合意には至りそうなくて、政権崩壊の危機にあるようだ。

 そもそもフランス自体も足元を見れば、とても悠長に構えられる状況にない。ともかく期待がはげ落ちたときの反動は大きそうだと思う。会議は日本時間の未明になるので、なるばく早起きして相場に臨もうと思っている。

日本時間 18時40分

 


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