先週の後半はリスクテークの流れで来て、米国株は高値圏で終了し、かつユーロドルは1.38台を見るまでに買い戻された。相場の流れがコロコロと変わる毎日だ。根拠に薄いがパターン分析は立派なテクニカルのひとつとされている。もうそろそろ反転してきてもおかしくないと思われる。もちろん何が材料となって相場の引き金を引くのかはわからない。しかし私はリスク回避になる、すなわち株安が進んでいく一方で、ユーロが売られる展開が来る方向に賭けることにした。
しかしむやみにカラ鉄砲を打つわけにはいかないのも事実。ある程度の外部環境の変化という背中を押してくれるものが欲しい。そこで私はグローベックスでの米国株の値段を為替相場への入り口の基準とすることにした。
週明けの早朝から米国株は大きく値上がっており、S&P先物では10ポイント近くも上げていた。10ポイントといえば結構な上げ幅である。これがアジア時間の間はひたすら高値圏での張り付きとなり、ユーロドルも1.3770あたりでの膠着を生む原因にもなっていた。これが多少なりとも下がらないとユーロの下げもないのは明らかだ。
欧州時間ではイタリアの中期債の入札を控えていた。いつもと同じであれば、たとえ落札利回りが悪化していようと、入札を無事に消化した段階で、資金手当てができたということだけで、リスクテークの様相をはらんでくる。だから余計に入札前後ではユーロは売りにくい。
そう考えてくると、私のユーロショートをつくる条件というのはかなり狭まり、少なくともイタリアの入札の動向をウオッチしてから後のことで、しかも米国株や欧州株が下がっていなくてはならないのだ。まあ、先週の1.34台から1.38台までの戻りの直後であるだけに、ショートで相場に入っていくのは厳しくなるのは当然なのだが…。
相場の入り口を模索していると、ロンドン勢の参入とともにユーロ売りが始まった。ユーロ円がすっと105円台の前半まで下落。自分が関心を持って見つめていたS&P先物も、この日の上昇分のほとんどを吐き出していた。何が起こったかは後で調べるとして、とりあえずユーロドルを売ろう!
すでにユーロドルのレベルは1.3705であった。早朝に1.38台とかを見てしまっているだけに、なかなか売るのはつらいものがある。しかしこの展開は方針通りになっているのだから、売るしかない。反対に行ったら、手短にすぐに損切ってしまうしかない。
覚悟を決めてユーロドルを1.3706で売るには売ったが、最大の懸念事項であるイタリアの入札が近づいてきた。これで大きくユーロ買いになる可能性をはらんでいる時間帯まであと1時間もない。値動き的にはしかるべきところだったかもしれないが、タイミングとしては最悪だ。
このイタリアの5年債の入札では前回よりも1%以上も悪い落札利回りとなり、6.29%。これで確かにユーロドルは1.36台に突っ込んだが、自分のコストから考えてもこれでクローズするわけにはいかない。
そうするとすぐに1.37台に戻ってきた。ああ、いやな感じ。1.3745に買い戻しのストップ注文をだしているが、ショートカバーともなれば一瞬でついてしまいそうだ。1.3714なので、ここで買ってしまおうか。悩みつつグローベックスの状況を見ると、なんと米国株が前日比でマイナス転している。私は心強く思って、もうしばらく我慢することにした。
どうやらフランスやスペインの利回りまで上昇してきているようで、欧州の信用不安が再燃した形となってきた。ユーロドルも1.36台に再突入し、今度はユーロ円やーロポンドといったユーロクロスの下落もともなっている。
私としては40ポイントのリスクを取ったのだから、利幅は2倍の80ポイントは狙いたいところだ。早朝から真剣に相場を見ていて疲労がたままっている。そして眠くもなってきた。そこで私は利食いを1.3625にセットして、OCO注文にした状態で就寝朝になって利食いがついていることを確認して、まずは安心した。
今日もリスク回避の流れでアジア時間は経過しているが、これまた夕方以降にどんな材料が出るものとも限らない。ドイツでは与党の党大会などもあって内向きな発言も多く聞こえてくる。目の前では相場の流れに追随はするが、場合によっては作戦を入れ変えねばならないかもしれない。
基本はユーロショートで攻めることになる。しかし要人発言などもふくめ何が飛び出してくるのかわからないので、予想してもしかたがないし、また不可能だ。これは逐一のロスカットで対応するのみである。
日本時間 18時10分
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング) | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年9月2日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)