先週の金曜日は日本がお休みで、アジア市場は閑散そのもの。じゃあ欧州市場では動いたのかというと、西洋もクリスマスをひかえて動意が薄い。前日に米国株が大きくのびたのもあって、日経先物も8500円台まで回復してきて、いよいよリスクテークが強まってきたようにも見えた。たしかにアメリカでの減税措置の延期法案が合意に達したということも大きかったのかもしれない。
私もユーロ円でも買ってみようかなと思ったのだが、どことなくユーロが全般的に重い足取り見えた。ユーロドルが水曜日に1.32台トライをした後の、ポジションのシコリ部分の調整もあるのかもしれないが、なかなか上がっていく気配がない。ユーロポンドも再び0.8300の方向に向かって下がっているので、とりあえずユーロを買うのはやめることにした。
それにどことなく為替相場はドル高というモチーフで動いているようにも見える。株価が高いので債券相場が軟調なのはわかるが、ドルの短期金利まで上昇傾向にある。ドルの魅力が増大したということでのドル高相場ともなっているようだ。ニューヨーク時間になると、終始、ドルが堅調で、大して動いているわけではないが、ドル円は78円台でこじっかり。リスクテークになってもよさそうなのに、ユーロドルは徐々に値を切り下げていく展開が続いた。
アメリカの生産関連や住宅関連の指標が出ても、おおむね良い経済状態に向かいつつあることを示したものが多かった。これでさらにマーケットに安心感を与える格好となった。それによって米経済への期待感から、特に米ドルが選好された結果ともいえるのだろう。
今年も残すところ、あと1週間。年末のドルのリパトリ期待から、ドル円はもうちょっと上がっても驚かないという態勢で臨みたい。78.50とか超えてくると、多少は世の中が変わってくるかもしれない。あれよ、あれよという間に、80.00まで上り詰めてしまう可能性もないとはいえない。
最近はドル円があまり動かないのに慣れ切ってしまっているので、2円も上の話をすると、遠い感じがするという気もするが、本来であれば、2円くらいはひと相場で辿りつく領域だ。みんなが手薄になっている分だけ、余計に注意を払わねば。
そうはいっても、今日はクリスマスの振替え休日なので、市場はどこもやっていない。為替相場はやっているにはやっているのだが、なにしろ参加者なしなので動く気配もない。アジア時間で多少ともユーロのリバウンドが見られた程度だ。まあ、こんなときにバタついても仕方がないので、私も休むことにすると意を決している。久しぶりに相場のことをまったく忘れて外に出ようっと。しかも朝まで飲めるなぁ(笑)。
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