先週末にGDPの前後で妙なトレードをすることになってしまったので、相場の展開が変わってきたのだと思う。それはニューヨーク時間に特に顕著なことなのだが、アメリカがマザーマーケットであるため、動くお金はドルが中心になる。そのドルが中心となって動く相場をドル相場と呼んでいるが、FOMCで金融緩和の方向が示されて以来はドル相場になることが多かった。
それでしばらくはドルの動き、とくにドル安の動きが際立ってくるのではないかと思ったら、やはり株価が高い位置にあるせいもあって、リスク相場的な動きも見せる。ここ半年間は為替相場を支配したのは言うまでもなくユーロドルである。そのユーロドルが同じドルにとって悪い材料であっても、リスク回避ならば下がり、ドル相場としての反応ならばドル売りで上がるのである。
たいへん扱いにくい状況になっている。その一方でドル円はというと、ドルの悪材料に対してはドル相場では下がり、リスク回避ではやはり下がって円高に進む。こうした混とんとした相場状況のときには、ドル円でポジションを持った方がよさそうだということになる。
しかし私も含めて多くのプレーヤーがドル円から遠ざかって久しい。昨年の8月以降の動かない日々もそうであったが、10月末の為替介入以降は実につまらない値動きしかしなくなって、為替関係者はドル円のビューですら語り合わなくなった。それを裏付けるかのように一日の値幅も極端に小さくなっていった。
だいたい1日で最低でも50銭は動いていたであろうドル円も、20ポイントも動かなくなったからだ。FOMCでさらなる長期間にわたる低金利政策が確認されたので、ドル売り圧力は高まっている。それ以来というもの、ドル円の値幅も出て来た。そろそろドル円の季節だと思いたいくらいに歴史的な水準も、もう近い。
昨日の欧州市場ではドル円が76.70あたりで、ユーロドルは1.3160あたりで始まった。私もドル円のショートに気乗りがしてきたので、さっそく売り込んでみた。ストップ幅は20ポイントで、プロフィットは40ポイントを目指す。オーバーナイトでは持ちたくないので、夜中の0時をまわったら、クローズする方向で考え直す。私がドル円をせっかくショートにしたのに、持っていないユーロドルのほうが大きく下がりだした。
やはりギリシャ支援の第2段がなかなかまとまらないのと、ポルトガルの長期債が売られ続けているからのようだ。ユーロドルは100ポイント近くも落ちて1.30台に入りこんでいるというのに、ドル円は10銭しか落ちていない。前日の安値である76.66あたりを妙に意識した動きとなって、軽いサポートのような感じになっている。またまた選択ミスかぁ?
相場で利食ってはいるので、確かにやられてはいないものの、取りこぼしが多くて、なんだかフラストレーションが溜まるばかりだ。私は利食い注文を76.28で置いてあったが、0時を回っても届かず。76.35くらいまでがせいぜいだった。私は76.40で買い戻して寝た。
今日になってギリシャ首相らが、支援策はまもなくまとまるだろうと発言したことで、ユーロ買いの流れとなっている。その流れによって、同じくドルが売られるという形でドル円も安値をアタック。昨日の安値である76.22も下回ってきた。
私もドル円のショートに参加しなければ!75円台にはいったら、喜んで売ってみたいものだ。安住財務相は投機的な動きに警戒などと言っているようなのだが、私のことかしら・・・?(笑)
今晩も欧州初の要人発言を注意しながらの相場進行になるだろう。ここまで押し込まれたドル円は、戻っても上値もかなり限られたものとなろう。ただし気をつけたいのは介入もどきで戻すことである。いうまでもなくド円がいきなり噴き上がったら、一度はロスカットするが、その後に様子を確かめながら再度のショートを仕込むつもり。
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