昨日の欧州時間では、再び欧州の信用不安が増大した。ギリシャの銀行の取り付け騒ぎが起こるのではないかと、CNBCなどでは大きく取り沙汰されている。これではたまったものではない。よく事情をしらない欧州域外の投資家はみんなビックリする。とりあえずユーロから逃げようと考えるのも無理はないところだ。
私もユーロドルが売りたくてしかたがなかったが、株などリスク資産もかなりベアだったので、どうせ売るならばクロス円がよい。ユーロ円はいくらかなとのぞいてみると102円台の前半。しかもかなりの前半。こんなところから売っていくのは嫌だなあ。だいたいユーロドルも下げトレンドははっきりしているが、その歩みはのろい。
別のものを売ってみようかと思ってポンド円のチャートを見た。BOEのインフレ報告依頼、ずっとポンド売りの勢いが強い。これはユーロ売りよりも圧力が強い。その証拠にこれだけユーロの全面安の局面を迎えているというのに、ユーロポンドだけは強力に上がっているのだ。ユーロポンドは0.7850まで攻め込んでいたのに、0.80台乗せまで戻している。いかにポンド売りが強いか。
このポンド売りの状況は、ユーロポンドが再び0.80割れをしない限り、続くものだと考えられる。しかるにユーロよりもポンドの方が弱いのだから、ユーロ円をショートにするくらいならば、ポンド円の方が下げる比率も大きいというものだ。ポンド円はいくらかというと、127.60あたりだった。
今月最初にポンド円は130円の大台を割り込んできて、そのままズルズルと下がってきている状態のようだ。日ごろの私は、大まかにしかポンド円の値動きをウオッチしていないので、運の良いことに印象に残るレベル感というものがない。
これがユーロ円の102円台の前半だと売りづらいと感じるのだろう。お陰でポンド円は容易に売っていくことができた。ポンド円なのでポジションも3分の2に抑える。ロスカットは50ポイントも見ておけば十分だろう。
ユーロ円が下がり出した。101円台に突入。ポンド円は見ていないが、下がっているはずだ。ユーロ円は昨日の安値も下回ってきているので、テクニカル的には完全に下抜け。すでに2月上旬のレベルまで下がっている。だから次のサポートは今年の最安値ということで、97円台まで明確なサポートがない状態だ。
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