バーナンキ議長に指摘されるまでもなく、最近のアメリカの経済指標も悪いものが並ぶ日が多くなってきた。それでも株価や原油価格など、リスク性の志向度を示すものはまったく下がらない日々が続いている。
ここまでくると単に政策期待というには度が過ぎるレベルに入ってきたとしか言いようがない。昨日もマクロの経済指標は、雇用も住宅関連も景況感もすべて予想を下回る結果となった。しかしそれでも米国株は落ちないという不思議な現象である。
リスクを重視していたのでは最近の為替相場には付き合えない。トレンドやレンジを中心に相場の行きたい方向を探っていくしかない。昨日も欧州序盤にユーロドルが1.23台に乗せてきたので、私は1.2311で売りこんだ。
すぐに下がるとは思っていないのだが、テクニカルに基づいたポジショニングだと考えているので、何が要因で相場が反転するかなどは考慮しなくてもよいという立場。1.21台で買い、1.23台で売りのレンジ相場に励むだけなのだから、ポジションを作った後はただ相場が動くのを待つしかない。
スペイン国債の入札が芳しくなかったということで、スペイン債がまた7%の大台に乗せてきたりして、ややユーロ売りが優勢となってきた。たしかに1.22台にまで落ちてくると、かなり下がったような気もするが、40ポイントくらいの落ち。
前日と同じように1.2250アンダーを狙いたいところだったが、すぐに戻ってしまった。う~ん、一回分、回すのを損した感じだ。通常にトレンドフォローなどで攻めていても、40ポイントを取るのは容易なことではない。それをパスってしまった。ちょっと後悔気味。
モルガンスタンレーの決算発表ではグローベックスの米国株は動かず。やはりアメリカの経済指標待ちか。前回はどうした計算に基づくのか、たいへん良かったイニシャルクレームも今回は悪い。しばらくするとやっとユーロドルも落ちてきた。
米国株が始まる前に1.2250を割り込んできたので、いったんは利食い千人力でポジションはクローズ。なにせちょっと後悔をしそうになったのだから…。また戻るか押すかしたら逆張っていこう。
ニューヨーク時間の為替相場はほとんど小動きとなってしまった。米国株が上値追い、そしてその後のリスク許容度の増大による原油価格の93ドル台への上昇などには、為替レートはまったくついていっていない。まさに、わが道を行くである。
今晩はGEの決算発表があるだけ。これで米国企業の決算のヤマ場を完全に越えることになる。来週からはいよいよ足元の景気を重視するような展開になるのだろうか。それはまだわからない。とにかく私はユーロドルでレンジ取引に従事するのみ。私のレンジ取引がブレークするときがきたら、それが新しいマーケットの方向性を指し示すものとなるのだろう。
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