【オンライン交流会開催のお知らせ】
田向さんのFXメルマガ『田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!』で、オンライン交流会の開催が決定しました! 開催日時は、5月2日(金)20時30分からで、参加できるのは本日4月22日(火)までにメルマガ購読者となった方です(後日、見逃し配信を行いますので、今回参加できない方も視聴できます)。
前回のオンライン交流会は50名を超える方にご参加いただき、急変動が続くトランプ相場について、詳しい解説や質疑応答などがありました。
4月29日(火、祝)の次回コラムはお休みしますが、その内容は5月2日(金)のオンライン交流会で取り上げます。
★ザイFX!と田向さんがタッグを組んだ有料メルマガ「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!」では、会社員などトレードにかける時間がない人に最適なメルマガを配信! メルマガ登録後10日間は無料解約可能です。
世界の金融市場は「米国売り」に。米国の主要株価指数は先々週足を下抜けると、さらに下落が加速する
先週の当コラムでお伝えしましたが、世界の金融市場では米ドルが売られ、米国株も売られ、「米国売り」になっています。
【※関連記事はこちら!】
⇒ユーロ/米ドルは1.1145ドル超えの買い逆指値注文で、一撃300pips以上に! トランプ政権の後ずさりに、金融市場は付け込む可能性。チャートに従って米国売りで利益狙う(4月15日、田向宏行)
米国の主要株価指数は、ナスダック総合指数もS&P500もNYダウも先週より下げています。
週足は先週安値をすでに下抜けており、引き続き先々週足の中で推移しています。このため、まず先々週足高値を上抜けない限り、米国株市場は上昇しません。
逆に、先々週安値が現在の安値なので、ここを下抜けた場合は、米国株下落や米国売りはさらに加速しそうです。

(出所:TradingView)
ちなみに、先々週(4月7日~)は米債金利が急騰し、トランプ関税の混乱が始まった週です。
最近のユーロ/米ドルや米ドル/円にはクセがある。ダウ理論のチャートポイントがトリガープライスとなり、一気に相場が加速する
FXでも引き続き、米ドル売りです。
先週のコラムでお伝えした、ユーロ/米ドルの月足レンジ上限1.1494ドルや1.15ドルの相場の壁は、イースター休暇中の昨日(4月21日)にあっさり突破しました。イースター休暇中で流動性が低かったことも要因のひとつかもしれません。

(出所:TradingView)
現在のように混乱する相場でも、ダウ理論は取引のトリガー(引き金)プライスとして機能することが確認されたように思います。
相場が動きだすトリガープライスがダウ理論の示す値段付近であるということは、私たち個人投資家がダウ理論を使う理由のひとつになります。
ユーロ/米ドル日足チャートをご覧いただくと、最近のユーロ/米ドルの上昇にはクセがあるように見えます。
日足は、ときどき大きな陽線が出て一気に上昇します。その後は動きが止まり、再び次の一気に上昇する動きで、また大きな陽線が出るという動きです。この陽線ができるところには、ダウ理論のチャートポイントがあります。
つまり、チャートポイント、トリガープライスに為替レートが到達すると、一気に相場上昇が加速するわけです。

(出所:TradingView)
これまでの当コラムで何度も「一撃300pips」などと紹介したのも同じしくみです。
【※関連記事はこちら!】
⇒ユーロ/米ドルは1.1145ドル超えの買い逆指値注文で、一撃300pips以上に! トランプ政権の後ずさりに、金融市場は付け込む可能性。チャートに従って米国売りで利益狙う(4月15日、田向宏行)
⇒ユーロ/米ドルはトランプ関税で約200pips急騰も、その後が続かないのは、買い手が減ったから! 自分が多数派にいるか怪しくなったら、早めに撤退して資金を減らさない(4月8日、田向宏行)
⇒ユーロ/米ドルはダウ理論に従い最大350pips、米ドル/円は最大200pipsの利益に! 「先に帰宅しそう」という言葉を「家事をやっておく」と誤読しては、相場で通用しない(3月11日、田向宏行)
この点は米ドル/円でも同様で、拙著やメルマガでダウ理論を理解されている方は、3月11日(火)安値146.53円、4月4日(金)安値144.54円、4月9日安値(水)143.99円、4月11日(金)安値142.05円などのトリガーの下で、売りポジションを積み上げていると思います。

(出所:TradingView)
米ドル/円は月足レンジ下限139.57円に向けて下げる動きが続いています。ただ、月足レンジ下限がある140~139円は相場の壁になる可能性があり、この付近の動きが注目されます。

(出所:TradingView)
トランプ関税の混乱で、多くの参加者が痛手を負っている状況では、ダウ理論が示すチャートポイントでの仕掛けが利益を狙いやすい
金融市場はトランプ大統領に振り回されているため、市場参加者の多くは身動きができないのでしょう。プロのトレーダーでも、自分の情報や思惑でポジションを取るとつぶされたり、捕まってしまうリスクが高くなるからです。
また、そもそも金融市場はトランプ関税の混乱で、株価や債券価格が下落し、多くの参加者が痛手を負っているようです。
大きな損失を被ったら、まずは今ある利益を確保するでしょうし、市場に投入した資金を回収して損失拡大を防ぐでしょう。ということは、新規の投資は手控えられ、市場流動性は低下していると思われます。
つまり、市場参加者は従来と違い、誰も安心して取引できる状況ではないのだと思います。
そうした状況下では、ダウ理論が示すチャートポイント付近にトリガープライスがあると想定して、仕掛け注文を置いておくことが、誰にとっても比較的安全性が高く、利益を狙いやすいということです。
こうした状況になると、チャート分析の基本を知っている市場参加者たちの注文が同じ値段付近に並びます。そこにしか戦略的に仕掛ける場所がないからです。このため、相場がこの値段に達すとトリガーが引かれ、ここに集まっている大量の注文が約定し、一気に動くことになるわけです。
相場にはしくみがある。ダウ理論に従うと、自分の仕掛けやポジションを多くの他のトレーダーのポジションが守ってくれやすい
ただ、このように書くと、単純に高値を買えばいいように思う方がいますが、必ずしもそうではありません。
相場の値動きには、しくみ(メカニズム)があり、ちゃんとしたしくみを知っているかどうかは、損をしたときにわかるものです。
このしくみがあるので、ダウ理論に従うと、自分の仕掛けやポジションを多くの他のトレーダーのポジションが守ってくれやすいわけです。だから、私は個人投資家にはまずダウ理論を理解することをおすすめしています。
相場は多数派の方向に動く。自分が多数派の側にいれば利益になりやすい。
こうした相場取引で、利益を得るために最も基本的なことを理解できるかどうかが収益に大きく影響しますし、それはFXだけでなく、日本株でも米国株でも、あらゆる金融商品に共通することだと思います。
ただし、相場では一方的な動きが急に止まったり反転することもよく起こります。
特に、今回はトランプ大統領の関税政策に端を発しているので、トランプ大統領が政策を転換すると、金融市場もアッサリ転換してしまう可能性があります。
だから、ダウ理論が示す適切な損切りなどのリスク管理は常に必要になってきますし、ここがダウ理論の本当に大事なところだと思います。
なお、4月29日(火、祝)の次回コラムはお休みしますが、その内容は5月2日(金)のオンライン交流会で取り上げます。5月6日(火、振替休日)の次々回コラムは、5月7日(水)に後ろ倒しで掲載する予定です。
【ザイFX!編集部からのお知らせ】
田向宏行さんと、ザイFX!編集部がタッグを組んでお届けする有料メルマガ、それが「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!(月額:4400円・税込)」です。
FXや投資に関する書籍7冊が、計10万部超えの人気を博す田向さんが、100年以上続くダウ理論を基に、チャートポイントやテクニカル分析を配信します。
さらに、トレーダーを孤独にしたくないとの思いから、月2回、Zoomなどでオンライン交流会を実施しています! 田向さんに相場の見方を直接聞いたり、メルマガ読者同士で交流したり―――顔出しなしでもかまいませんので、お気軽なご参加をお待ちしています。
10日間の無料体験期間がありますので、「田向宏行のダウ理論で勝つ副業FX!」をぜひ体験してください。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)