昨日はあんまり動かない一日だった。私としても動かないだろうことを想定して、ユーロドルのレンジ取引に励むつもりであった。レンジ取引と言っても1.24台に乗ったところからのショートでしか入るつもりはないので、厳密な意味でのレンジ取引ではないのだが。
欧州序盤に1.24台に乗せそうな場面もあったのだが、市場にもかなりのオファーがあったと見えて、ほとんどかすった程度。私はユーロショートが作れないままに時間を過ごすことになった。
欧州株がやや軟調であったが、これまで上げてきた上昇分に比べると調整というにも当たらない。日々の小さな変動のうちである。しかるにグローベックスでの米国株も小動きで、手がかりなし。
私としては1.2425でオファーを出して、1.2445でロスカットという注文を出して寝るしかなかった。もちろん朝になって確かめても、ナッシングダン、ポジションはできていなかった。
マーケットでは政策期待が高まっているとはいえ、いったい何に向けてなのかはっきりしない。リスクテークだけ進んでおり、株高にともなって米欧の債券相場が崩れ出した。債券相場の値下がりは長期金利の上昇であり、これはやがて短期金利にも及ぶ可能性もある。
そうなると今度は利上げを催促することを示唆していることになり、いったい今の緩和期待は意味のあるものだろうかとも思えてくる。メルケル首相が休暇中だからあからさまな反対意見も出て来ないでいるが、今日あたりからは勝手が違ってくるのではないかという気もする。
今日は朝に日本の機械受注が発表されたが、結果が予想に遠く及ばなかったにも関わらず、相場には反応なし。何もしないだろうと思いながらも市場の関心は日銀の会合のほうに向いているばかりだ。
また最近スローダウン傾向が鮮明になっている中国の経済指標にも期待だけが集まっている。やはり中国も積極的な刺激策を取ると表明している以上、金融緩和も含め、何かやってくるチャンスを与えるのではないかとの思惑が強い。
アジア時間のランチタイム以降は日本と中国期待で、リスクテークが激しさを増した。日本株も上昇し、午後には日経平均株価は9000円の大台に乗せてくる局面もあった。それによってか、やや円相場も円安に向かいつつあるようにも見える。
しかしここ1-2週間はドル円は日足のチャートで見てもわかる通り、1円幅もないレンジの中での動きに徹している。今週のイベントでどちらかに弾けるようには見えない。
今晩はアメリカの貿易収支くらいしか指標はないので、またもや株価次第ということになりそうだ。すでに今週に入って5、6月の下落分を米国株は完全に取り返してきているので、注目はさらなる上値追いができるかどうかである。期待でここまで上げてきた分だけ、高値警戒感も出始めているもの事実。
これをこなして上げていければリスクテークはさらに強まる。ここで腰折れするようであれば、リスクに対して逆張り、つまりリスクオフの方向で攻めるのが妥当である。ユーロドルも1.2442を分岐点にしているように、すべてのプロダクツが分水嶺に差しかかっている。
日本時間 17時40分
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)