金曜日の東京市場では為替相場はほとんど動かず。しかし日本株が上昇したので日本人的にはリスクテークの勢いがつきそうな展開となった。欧州序盤の為替相場は、ドル円が79.40あたりで、ユーロドルは前日に持ちあがって1.23台の中盤であった。私としてはドル金利の上昇傾向が無視しきれず、ドルブルになっている。
それをドル円のロングで取りにいくか、ユーロドルのショートで取りにいくかである。ユーロドルでショートに振りたいところだが、あまりリスクテークが続くようだとクロス円が堅調となってしまい、そのカバーベースでユーロ買いが強まってくるのだ。あまりうかつにユーロショートにできない状況であるのも確かだ。
ではドル円を素直に買っていけばよいのだが、いかにも時間がかかりそうだ。しかもお盆休みを通じて、短期的にもドル円のロングポジションがたまったようにも見えて、その調整が出てくるのも怖い。
つまるところは欧州市場やニューヨーク市場での株価を追いかけながら、危なくないようにうまくドルロングのポジションを張っていくしかなさそうだ。日本株の流れを受けてか、欧州株も実に堅調だ。ドイツDAX指数は完全に7000の大台乗せに載せてキープしていた。
米国債やドイツ債の価格が下落しているせいもあって、スペインやイタリアといった懸念先の信用スプレッドは縮小しているのも、リスク許容度を高めている。ユーロ買いが進んで1.23台の後半まで攻めていた。上値のレジスタンスは1.20台からのマックス戻しである1.2442であるとは分かっていながらも、ちょっとユーロショートにしにくい状況だ。
アメリカの経済指標はミシガン大学の景況感しか予定されていなかったが、もしもドル買いで入るならば、その発表が契機になるしかなさそうだ。景況指数が良ければ、そのまま素直にドル金利の上昇とドル買いがもたらされるだろうと見たからだ。他の市場参加者も同じことを考えているものか、ユーロドルは発表前にズルズルと下がってきて、1.2330あたりまで下降。
これならば1.2370とかで売り込んでおけばよかったと思ったが、後悔しても何にもならない。結果は予想よりも良かったので、私も少々、ユーロドルを売ってみた。1.2308だったが、相場のほうが一直線的に1.22台まで行ってくれたので、すぐにストップ注文を1.2300に置いて、利幅分だけは確定させておく。
しかし自分自身があまり動かないだろうと思っているので、ユーロドルが下がっても最大でも前日の安値である1.2256の手前までだろうと感じている。案の定、ユーロドルは1.2285あたりまでしか下がらず、すぐに1.23台に戻ってきたので、私のポジションもなくなった。
その後はユーロクロスの買いなども入って、ユーロドルはゆるゆると値を戻してクローズした。米国株は値幅が小さかったが、やはり続伸して終了。原油価格も96ドル台で高値圏で引けているので、マーケットは全体的にリスクオンの状態で終了したことになる。
本日は、早朝のセッションでは何も動きなし。そのままアジア市場に移った。ドル円では79.65近辺まで今月の高値は更新したとはいえ、為替市場の全般としてはこれまた動きに乏しい。今週もアメリカの経済指標を見ながら、ドル金利の動向を確認していくという相場展開に変わりはなさそうだ。
とにかく今晩についてはイベントは何もない。バカンスから戻って来た欧州発の要人発言だけが頼りだが、ECB(欧州中銀)のネクストアクションはスペイン債など、長期金利の上昇に歯止めをかけるべき債券購入のターゲットを設けることが報道されている。だがバカンス明けのドイツからは連立内の不協和音を聞こえてくるし、実際に「何でもやる」と言ってきた中味がこれだけだったら、市場の失望を招きかねない。
日本時間 16時30分
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング) | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年10月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)