昨日の欧州市場への入り口は、リスクテークが強まって始まった。ECBの長期金利の上限を設定するという話で、信用不安が和らぐという見込みが強まっていたからだ。クロス円は全面高で、それを象徴している。欧州株も始まってみると、利食い売りをこなしながらも高値追いである。
グローベックスでの米国株も3月下旬につけた今年の最高値まで急接近。このレジスタンスを越えてきたら、いっそうのリスクオンとなりそうな雰囲気であった。ユーロドルは1.24台に目指して上がりそうな感じであったし、ドル円も79円台ミドルと高い。
ところがいよいよバカンス明けのドイツからは、いろいろと厳しい見解が出てくることとなった。ギリシア支援に関しては、ドイツの報道官が「今週末までに結果を期待するのは間違い」だとし、まずは為替相場でユーロ売りに傾いた。そしてドイツ連銀が「ECBによる国債の大量買い付けはリスクがともなう」といつもと変わらぬ見解を表明し、マーケット全体のリスクテークが止まってしまった。
欧州株の上昇も一服といったところとなった。さらにECBの報道官も上限設定の報道を否定し、やがて市場はややリスク回避に傾いていった。一連の発言等でユーロドルは1.22台に沈んだが、それでも値幅自体はたいしたこともない。ユーロの投げ売りが誘発したということもなかった。
私もユーロ売りに励もうかとも思っていたが、あまりにもドイツから聞こえてくるコメントが私の想像した通りのことが多かったので、マーケットのほうも吸収が早いのではないかと思い、突っ込んでいく気にはなれない。ニューヨーク市場にシフトすると、ユーロはやや値を戻してきたので、私としてはもうやる気なしになってしまった。「ああ、このまま今日も狭いレンジのままで終わってしまうのか」と思い、早く寝ることにした。
米国市場では材料薄だったので相場は小動きのまま。本日のアジア市場ではますます手がかり難で、相場は動意薄だ。水曜日より後のほうがイベントが詰まっているので、どうしても様子見になってしまうのもあるのだろう。米国株は日々に値動きが乏しくなってきているが、水準自体は今年の最高値を意識しての動きになっており、緊張感は強いられる。
米国株の高値圏がキープされている間は、レジスタンスがワークするかどうかの見極めが必要となる。このためなかなかユーロドルやユーロ円をショートに振り向けるのは困難な状態となっている。
今晩もイベントなし。欧州初の要人発言でしか反応しきれないだろう。勝負はニューヨーク時間の午前中までという展開も同じだろう。欧州時間に入るとユーロドルは1.34台まで上伸してきている。テクニカル的にはこの辺りは1.34台ミドルをバックに売りだとは思うが、タイミングを間違うと、苦しい時間を長く過ごすことになりかねない。
日本時間 17時00分
◆ザイFX!読者が選んだFX会社はココ!(総合ランキング) | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 | 0.3pips原則固定 | 1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
【総合3位】 楽天証券「楽天FX」 | |||
楽天証券「楽天FX」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 | 0.4pips原則固定 | 1000通貨 | 28ペア |
【楽天証券「楽天FX」のおすすめポイント】 業界上位水準のスプレッドと、株取引で培ったノウハウが活かされた、取引環境の良さが魅力のFX口座です。取引量に応じて楽天ポイントが貯まるので、楽天グループのサービスをよく利用する人にもおすすめ。また、楽天証券には大手ネット証券で唯一の、MT4を使うFX口座「楽天MT4」もあります。 |
|||
【楽天証券「楽天FX」の関連記事】 ■楽天証券「楽天FX」の特徴やスプレッド、スワップポイント、取り扱い通貨ペア数などを紹介! |
|||
▼楽天証券「楽天FX」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年4月1日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報は各社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)