昨日の欧州序盤ではユーロの下値攻めで始まった。ユーロドルは1.24台に沈んだが、前日の安値である1.2481をターゲティング。このまま下がっても、上がってくるときに重要なレジスタンスであった1.2441まで下がるかどうか。そこがかなり強いサポートとしてワークしているだろうことが想起される。売っていっても下げづらそうだ。
では1.2440をバックに逆張りで買い向かったほうがいいのではないかとも考えることができる。そこで私は、あまりユーロブルでもなかったが、1.2497でユーロドルを買ってみた。とりあえずのストップロスは前日の安値に敬意を表して1.2480で置く。このストップ注文がダンになって相場が下がっても、たぶんもう一度買うだろう。今度は1.2440をストップラインにして。
なかなか下げもせず、上がりもしない時間が続いた。要するに動意薄なのだ。IFO指数が出た以降は何もイベントがない。おまけにリスク度を測る株価も小動きときている。アジア市場で注目の中国株がまたまた年初来の安値をつけてきて、リスク回避が気になるところだが、欧州株もグローベックスでの米国株もあまり動かない。
エバンス総裁が「緩和は効果がある」と発言したので、緩和期待からリスクテークに向かう気配もあり、ユーロは買い戻しも手伝って、やや強ぶくんできた。それでも値幅は小さく、上がっても1.2530あたりがせいぜい。私自身はユーロベアなので、こんなに上がらないユーロをキープしたくはない。あっさりと1.2518でポジションをクローズしてしまった。
昨日はユーロも値動きが小さく、ニューヨーク時間が終わってもユーロドルは前日のレンジ内におさまった。つまり‘はらみ’ということだ。陰線にはらんだ形なので教科書的には次には下げるはずなのだが、果たしてどうなるものか。今朝の東京オープンのときには1.2500をはさんだ状態だったので、1.2504で売り込んでみた。
テクニカル的にその効果を確かめる。昨日の欧州時間でのマックス戻しが1.2536なので、1.2540で全部をカットするつもりだ。中国株の下げにつられて日本株も下げる局面があり、日経先物は9000円の大台を割り込んだ。そのステージでユーロドルは金曜日の安値である1.2481を下回った。
しかし中国株が午後になって急反発してくると、リスクの観点からユーロも買い戻しが入ることになった。ポジションは半分止めて利食ってはいたものの、欧州時間ではユーロドルは1.25台に載せてきている。どうなることやら~。
今晩は住宅価格と景況感の指標が出る。金融政策の決定を前にして、どちらも重要なデータではあるが、よほど予想から外れないと、株価も為替相場も材料として受取りづらいだろう。
すでに市場の関心は週末のジャクソンホールに移っている感もあり、それまではポジション調整に終始してしまうかもしれない。私のユーロショートもニューヨークオープンを見てから、あんまり下がっていないようだと残りも買い戻して止める予定だ。
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