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持田有紀子の「戦うオンナのマーケット日記」

ADP雇用は20万人越え!
雇用統計ではドル買戻しとなるか

2012年09月07日(金)17:53公開 (2012年09月07日(金)17:53更新)
持田有紀子

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 昨日はECB(欧州中銀)理事会だった。思い起こせばユーロドルは7月24日に1.2042の今年の最安円を付けたのだが、その翌々日の26日にドラギ総裁の「何でもやる」発言によって、妙に政策期待が高まって、マーケット全体がリスクテークに大きく傾くことになった。ユーロドルは8月末に1.2637まで戻しきって、その後もほぼ高値圏での張り付き状態が続いた。

 8月上旬の理事会ではバカンスのため何もしなかったが、ユーロドル上昇分の600ポイントの期待を込めて、ドラギ総裁の会見を待つ。私はスモールでユーロドルをショートにしていたのだが、先んじてスウェーデンが利下げを行ったので、市場がリスクオンに傾いている。このままではECBも利下げをするのではないかとの思惑も立ってきた。

 ユーロドルは何度か1.26割れを試みるが、その都度に跳ね返される。よほどECB期待が強いのだろう。一方で欧州株も上げ幅を拡大しており、グローベックスでの米国株も高い。何とかカバーをしたいのだが、なかなか下がらない。BOE(英中銀)が変更なしと出た後にもう一度下がってきたので、1.2605で買い戻した。

 実に狭いレンジの中での戦いであった。なんだか、疲れだけがたまった。1.2640で損切ればよいとは思っていても、実際に下がらない通貨ペアを持っているのは辛い。また上がってきたならば売ればよいやと考え直すことに。

 ECBの政策金利の発表でユーロドルは1.2649まで戻し高値を拡げたが、ストップ注文をつけにいっただけという感じ。私はドラギ総裁の会見が始まってから取引しようと思っていたので、このステージでのショートのメクリには遭わなかったのが唯一の幸い~。

 ECBのアクションの具体策はすでに前日に公表されていたので、会見自体にフレッシュなものはなかった。ユーロドルが徐々に値を切り下げてきた。これはアメリカの経済指標が良かったからだろう。

 翌日の雇用統計に市場の関心は移っているが、ADP雇用指数が20万人以上を越えるなど、本番の雇用統計も良さそうだということで、FOMCでは早々に追加緩和には踏み切らないだろうという見方が強まったからだ。

 ドラギ総裁の会見を通じてもグローベックスでの米国株は反応薄だったのに、現物株が22時半にスタートすると急激に株価が上昇を始めた。やはり雇用統計に備える態勢に入ってしまったのか。ドル買いで沈んでいたユーロドルも、今度はリスクテークの観点から急反発。

 私も1.25台で何度か売ろうと思ったが、米国株オープンまで待ってよかった。しかしその後も米国株は上昇幅を拡大していった割には、ユーロドルの上げは慎重だった。1.26台のミドルに近づくとペースが遅くなってしまう。やはりここは重いのか。

 今晩は雇用統計である。昨日のADP指数でかなり良いものであることが想定されている。従前の予想では就業者数は13万人から15万人の増加となっているが、15万人を越えないと、失望となってしまいそうな勢いだ。米国株はすでに今年の最高値を更新してきており、リスクフルの状態となっている。それを満たすだけの材料がないと簡単にリスク回避に向かってしまいそうだ。

 それでも10万人以上であれば9月のFOMCでは追加緩和なしということになりそうで、その際には強烈なドルの買い戻しが起こるかもしれない。ただし10万人を下回ったら対応は難しい。ファーストアクションではドル売りとなっていくのだろうが、緩和期待で株高がますます進み、クロス円がリードする形でユーロドルもドル円も上昇してしまうのかもしれない。

日本時間 17時30分
 

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