昨日はECB(欧州中銀)理事会だった。思い起こせばユーロドルは7月24日に1.2042の今年の最安円を付けたのだが、その翌々日の26日にドラギ総裁の「何でもやる」発言によって、妙に政策期待が高まって、マーケット全体がリスクテークに大きく傾くことになった。ユーロドルは8月末に1.2637まで戻しきって、その後もほぼ高値圏での張り付き状態が続いた。
8月上旬の理事会ではバカンスのため何もしなかったが、ユーロドル上昇分の600ポイントの期待を込めて、ドラギ総裁の会見を待つ。私はスモールでユーロドルをショートにしていたのだが、先んじてスウェーデンが利下げを行ったので、市場がリスクオンに傾いている。このままではECBも利下げをするのではないかとの思惑も立ってきた。
ユーロドルは何度か1.26割れを試みるが、その都度に跳ね返される。よほどECB期待が強いのだろう。一方で欧州株も上げ幅を拡大しており、グローベックスでの米国株も高い。何とかカバーをしたいのだが、なかなか下がらない。BOE(英中銀)が変更なしと出た後にもう一度下がってきたので、1.2605で買い戻した。
実に狭いレンジの中での戦いであった。なんだか、疲れだけがたまった。1.2640で損切ればよいとは思っていても、実際に下がらない通貨ペアを持っているのは辛い。また上がってきたならば売ればよいやと考え直すことに。
ECBの政策金利の発表でユーロドルは1.2649まで戻し高値を拡げたが、ストップ注文をつけにいっただけという感じ。私はドラギ総裁の会見が始まってから取引しようと思っていたので、このステージでのショートのメクリには遭わなかったのが唯一の幸い~。
ECBのアクションの具体策はすでに前日に公表されていたので、会見自体にフレッシュなものはなかった。ユーロドルが徐々に値を切り下げてきた。これはアメリカの経済指標が良かったからだろう。
翌日の雇用統計に市場の関心は移っているが、ADP雇用指数が20万人以上を越えるなど、本番の雇用統計も良さそうだということで、FOMCでは早々に追加緩和には踏み切らないだろうという見方が強まったからだ。
ドラギ総裁の会見を通じてもグローベックスでの米国株は反応薄だったのに、現物株が22時半にスタートすると急激に株価が上昇を始めた。やはり雇用統計に備える態勢に入ってしまったのか。ドル買いで沈んでいたユーロドルも、今度はリスクテークの観点から急反発。
私も1.25台で何度か売ろうと思ったが、米国株オープンまで待ってよかった。しかしその後も米国株は上昇幅を拡大していった割には、ユーロドルの上げは慎重だった。1.26台のミドルに近づくとペースが遅くなってしまう。やはりここは重いのか。
今晩は雇用統計である。昨日のADP指数でかなり良いものであることが想定されている。従前の予想では就業者数は13万人から15万人の増加となっているが、15万人を越えないと、失望となってしまいそうな勢いだ。米国株はすでに今年の最高値を更新してきており、リスクフルの状態となっている。それを満たすだけの材料がないと簡単にリスク回避に向かってしまいそうだ。
それでも10万人以上であれば9月のFOMCでは追加緩和なしということになりそうで、その際には強烈なドルの買い戻しが起こるかもしれない。ただし10万人を下回ったら対応は難しい。ファーストアクションではドル売りとなっていくのだろうが、緩和期待で株高がますます進み、クロス円がリードする形でユーロドルもドル円も上昇してしまうのかもしれない。
日本時間 17時30分
【2024年12月】ザイFX!読者がおすすめするFX会社トップ3を公開! | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年12月2日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)