昨日の欧州序盤ではユーロの安値攻めで始まった。今週の安値は1.2950あたりだったが、そこで何度か止められていたのだが、IFOの景況指数の発表で一気に割り込んだ。短期的な損切りベースのユーロ売りだろう。そう思いながらも、なかなか1.2950まで戻らない。
ユーロドルはQE3以降は1.28台から1.3000までのゾーンをレンジの中心とする場合、それと1.3000から1.31台までというゾーンとに分かれているが、これがいよいよ下のほうのゾーン取引にステージを変えていったのかもしれない。
そう考えると戻り売りが基本スタンスになるはずであるし、またここから下げていっても落ちる分にはまだルームがある。まあ割れたラインである1.2950で買い戻しをすればよいや、という考えで、1.2943で売ってみた。失敗しても、まあ損失はしれたもの。
しかし攻め込んではみたものの、安値は1.2920まで。21時にドラギ総裁の会見がはじまると速攻で買い戻すはめになった。この間、ドル円も強く、ユーロ円の上サイドのトライがきつかったためである。102円台にまで突っ込んでいたユーロ円も、103円台のミドルまで値を戻しきって、ニューヨーク時間を迎えることとなった。私はFOMCの発表があるまでは動かないと思っていたので、早めに寝てしまって、早起きする作戦に。
夜中に目を覚ましたが、ドル円は相変わらずの79.70-80.00のレンジにおさまっている。ユーロドルも上下はやったようだが、40ポイントほどの小動きとなっている。1.29台のままでいることに変わりはない。FOMCではどうせ何も新しいものが出てくるはずがない。大統領選挙の直前なので場荒らしになるようなことはしないはずだ、というのが世の中のコンセンサスである。
私もそうは思ってはいるものの、やはり期待というものが根強くて、何もしなかった場合にはその反動があるはずだと思うと、見ないわけにはいかないのだ。結果はやはり変更はなし。声明もまったくサプライズなし。失望というわけでもなかろうが、米国株が安値攻めをし、QE3以来の安値を更新した。
しかし為替相場はそうしたリスクの偏在にはまったくの無反応。むしろアジア時間ではまた円売りになるのではないかという思惑からユーロ円などクロス円は強ぶくんでいくる。 そして今日になってランチタイムからドル円は80円台に乗せてきた。
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