昨日の欧州序盤ではドル円は87.40あたりで始まった。すでに昼間の高値よりも50ポイントほども下がってきていて、今年の最高値からすでに1円の下落である。年初が高くて、その後は越えられずということで、テクニカル面からもドル円の売り圧力は強さを増してきそうな形をしている。まだ上昇トレンド内にあることは分かっていながらも、短期的には私もドル円でベアにならざるをえない。次にブル転するのは今年の新高値を越えてきてからだろうか。
そういうわけで私はロンドン市場ではドル円の戻り売りをメインに仕掛けた。無理して安いところは突っ込んで売っていくのは止めておくおことにしている。やはりトレンドを意識してのことだ。無理をせず、なんども小刻みにドル円の下げを取っていく。これがどこまで続くかわからないが、ロスカットが2回連続でついてしまうようになるまでは、何度もトライしてもよいだろうと思った。
ストレートに単純には落ちていかないので、細かく取っていくしかない。ひと勝負で5ポイントも取れれば、それでよいという感じ。それを何度も繰り返していた。結果的には欧州時間ではドル円のレンジは20ポイントもないほどだったが、最近、興味の薄れてきているユーロドルのほうが大きく値下がっていた。どうやらフランス国債が格下げされるというウワサが飛んでいるらしい。手薄になっていた分、ユーロドルも余計に動く羽目になったのだろう。
ずっと画面に張り付いていたので、ニューヨーク時間は手を出さずに寝てしまおうと思った。相場の流れが変わらなければ、翌朝から手を出しても同じことだ。そう思っていたが、ニューヨーク時間ではドル円が一段安した86円台に突入する局面もあったようで、朝、私が起きたときも86円台だった。これではもうドル円は買えないだろう。私は86.91で喜んで売り込んでいったが、これは失敗に終わった。
何が原因なのかわからないが、朝からドル円は強い。日本政府の経済対策などが打ち出されてきて、そろそろ骨子も固まってきたが、金額も内容もほぼ事前の予想通りだ。とくにここからリスクテークしていきたくなるようなものではない。それでも上がっているものはどうしようもない。私のショートポジションは仲値決めまですらもたずにアウト。87.11で買い戻すことになった。
ドル円の上昇はその後もおさまらず、仲値決めの後も上げ続けた。ドル円は87.50あたりまで上がりきった。だからといってここからにわかにドル円をロング攻めするには辛いところ。なぜならこれは落ちてくるときの短期的に意識されたサポートであった87.60がレジスタンスとしてワークしたことになるからだ。
円安になったため、日本株も大きくジャンプしており、日経先物は昨日の夜の安値である10365円から200円以上もジャンプしている。ちょっと外部環境に変化が見られるまで、じっと様子見に徹しようかなぁ。今晩もイベントが少ない。ドル円は動きやすくなっているが、テクニカル重視にならざるをえない。何もなければ、87.00から87.60までのレンジにおさまりそうだ。
日本時間 17時00分
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