昨日のアジア時間ではキプロス問題に一応のケリがついて、なんとなくリスク資産を買い戻す動きが広がった。ドル円も94円台の後半での値動きが中心となり、なかなか下押しはしない。早朝からの跳ね上がりを見せたユーロドルも1.30台にまで乗せてきた後は高値圏での張りつきである。こうなるとネクストアクションは、さらなるリスクテークの方向にかけるか、相場の反転にかけるしかない。それにはキプロス支援のあり方がどう評価されるのか、海外市場の動向をウオッチしなければならない。
私としてはリスクテークしてしまった反動のほうを期待していた。キプロス支援が決まったといっても、その条件は先週にパニックになったときとほぼ同じだからだ。預金課税という名目で、人のフトコロに手を入れてしまうことには変わりがない。必要以上に金融ビジネスを膨らませすぎたという特殊要因はあるものの、そんなことが許されるのかという疑問だけは拭い去ることができない。
欧州時間ではドル円は高いままだったが、ユーロの方がやや軟化。ユーロドルは1.29台に逆戻り。とくに目新しい要人発言などはなかったが、1.2950を割り込んできたところで私も売ってみた。ユーロ売りのペースはポジションを持った後では実に遅く感じる。それでも大きなアゲインストに会うこともなく1.29台の前半まで垂れてきて、ニューヨーク勢の参入となった。前日は2日かけてユーロドルのショートでやられている。なんとしても利食いどころを探り当てて、そのロス分を取り返したいものである。
すると運良くというか、ユーログループの議長が「キプロス支援の方法は他の国にも適用される」みたいなことを言いはじめた。これはとても恐ろしい発言である。議長は別の意図をもって言ったのだろうが、文字づらを額面通りに受け取れば、他の国でも預金カットはやりますよというふうに聞こえる。今でこそ小康状態になっているが、これはユーロからの預金流出につながり、別のパニックを起こしてもおかしくはない。
それまで今年の最高値をも越えてきていた米国株だったが、この発言の直後に急落に向かった。まあ誰しも同じことを想像するだろうから、当然だろう。私は利食い態勢でいたのだが、利食っている場合ではなくなった。ユーロドルはもう1.28台に入ってしまっているが、利がのっていることもあり、構わずに売り増した。1.2883だった。ドル円もリスク回避で93円台にまで突入している。ユーロ円もさぞや大きく落ち込んでいることだろう。
しかし私のユーロショートはあくまでもリスク外しの流れが続いているまでの間だけだ。株価の復調が認められたら、すぐにでも買い戻さないといけない。夕食のときにお酒を野田こともあり、とても眠たかったが、利食いは大事だから画面から目が離せない。先週の金曜日の東京市場でつけた日経先物の安値は12270円だった。
夜中の2時過ぎにそのレベルを2回ほどタッチ。米国株はもっと下攻めをしたそうだったが、私としてはそろそろ利食い態勢に入ることにした。日経先物が12350円くらいまで跳ね上がったので、即座に買い戻した。1.2857だった。安値は1.2830あたりまでだったが、最安値で買い戻せるわけはないので、これでよしとするしかない。
朝、起きて見てみると、ユーロドルはそれほど押し返されてもいなかった。依然として1.28台だったし、ドル円も戻ったとはいえ、94.00あたり。午前中に黒田総裁が国会での発言で、いっそうの緩和を主張したのでドル円は上昇したが、94.50を越えてくることはなかった。
さて今晩は新築住宅販売や消費者センチメント指数などが発表される。もちろんこれらも大事ではあるが、やはり昨日と同じで株価の動向が注視されるだろう。昨日はユーログループの議長が後から発言を「他の国には適用しない」と訂正したのでパニックは免れたが、それでも市場の不安心理は残ることとなった。ユーロドルの戻り、例えば1.29台乗せなどがあれば、それはしっかりと売っていきたい。ドル円も94円台の後半があれば、そこは売りだと考えている。
日本時間 16時30分
【2024年12月】ザイFX!読者がおすすめするFX会社トップ3を公開! | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年12月2日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)